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肺癌とその前癌病変における遺伝子異常の病理生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 07670671
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関九州大学

研究代表者

原 信之  九州大学, 医学部, 教授 (90038802)

研究分担者 高山 浩一  九州大学, 医学部, 助手 (50274444)
中西 洋一  九州大学, 医学部, 講師 (20172356)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード肺癌 / 前癌病変 / 気道上皮 / 発癌 / p53
研究概要

肺癌発生過程において、前癌病変としての異型上皮(hyperplasia, metaplasia, dysplasia)に生じる遺伝子異常を評価し、さらに、癌化した組織との病理生物学的特徴を比較検討するために本研究を開始した。しかし、非腫瘍部分における前癌病変がけっして多くはないこと、癌細胞近傍における異型については癌病変か前癌病変かの識別が困難である等の問題点が明らかになってきた。そこで、まず経気管支生検組織における上皮異型を採取し、多数例の異型組織で解析を加えることとした。現在までに、計171例(肺癌115例、異型上皮56例)の検体についてp53免疫組織染色の結果を得た。癌組織においては、63/115(55%)が陽性を示した。一方、56例の異型上皮におけるp53過剰発現の頻度は41%であった。異型の程度による発現頻度は、hyperplasia 4/19(21%), metaplasia 10/19(53%), dysplasia 9/18(50%)であった。ただし、癌組織の多くが均一で強い染色性を示したのに対し、異型上皮では、異型の程度に応じたintensityがみられ、かつ、細胞ごとに染色性に差が大きかった。正常気管支上皮にはp53蛋白の過剰発現は認められなかった。上皮の異型を呈した症例の中には、慢性炎症性肺疾患の症例も15例含まれていた。現在、これらの異型上皮と癌組織においてmicrodissection法を用いたDNA採取ならびに、PCR法による変異の有無を確認中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 原信之: "遺伝子によるアプローチの最前線と臨床応用" Modern Physician. 15. 1140-1140 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kawasaki M: "Immunohistochemically detected p53 and p-glycoprotein may independently predict response to chemotherapy in lung cancer." Proc Am Soc Clin Oncol. 14. 86- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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