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間質性肺炎症例と間質性肺炎病態モデルにおける全く新しい活動性のマーカーの検討

研究課題

研究課題/領域番号 07670676
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

小林 淳  自治医科大学, 医学部, 講師 (90195785)

研究分担者 石井 芳樹  自治医科大学, 医学部, 講師 (20254914)
菅間 康夫  自治医科大学, 医学部, 講師 (20187636)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード間算性肺炎 / モノクローナル抗体 / 血清マーカー / 炎症 / KL-6
研究概要

自験間質性肺炎症例の血清49検体と良性肺疾患の67検体の合計116検体を対象として研究した。間質性肺炎の内訳は過敏性肺臓炎13検体、膠原病関連間質性肺炎16検体、特発性間質性肺炎20検体であった。モノクローナル抗体であるKL-6抗体を用いたEIA法で測定したKL-6値は間質性肺炎1139±643 U/ml(n=49)、非間質性肺炎309±157U/ml(n=67)で、前者は有意に高値であった(p<0.001)。また間質性肺炎症例を臨床的に活動性の示唆される症例、つまり原疾患により自覚症状の上でも画像上も血液ガス上も明らかに病態が進行している状態active IIP、と比較的変化の乏しいinactive IIPとに分けると、KL-6値は前者1432±506U/ml、後者447±268U/mlと、活動性の示唆される症例の値は明らかに高値を呈していた(P<0.001).臨床的に明らかに軽快した間質性肺炎症例4例ではいずれもKL-6値は前値に比べて低値となっていた。
さらに特発性間質肺炎症例では炎症性マーカー(LDH、白血球数、CRP、赤血球沈降速度)とKL-6値との相関を検討した。これらの4つの指標のうちCRPではKL-6との間に有意に正の相関を認めた。また呼吸機能(PaO2、%VC、%DLco)とKL-6値との相関を検討したところ、%VCと%DLcoではKL-6との間に有意の負の相関を認めた。
動物を用いた疾患モデルにおいては種々の検討を試みた、現在までに十分に評価に堪えうる結果を得ていない。
以上より間質性肺炎症例においては血清KL-6値は有用な活動性のマーカーとなり得ることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kobayashi Jun: "KL-6 : A serum market for interstitial pneumonia." Chest. 108. 311-315 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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