研究課題/領域番号 |
07670720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中川 正法 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (50198040)
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研究分担者 |
梅原 藤雄 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (20271140)
有村 公良 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (20159510)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 運動感覚神経障害 / ミエリン / 遺伝性 / 連鎖解析 / PLP / P_O / PMP22 / 第3染色体 / 中枢性ミエリン / Po / 末梢神経障害 / 優性遺伝 / 劣性遺伝 / P_0 |
研究概要 |
本研究の目的:1.マイクロサテライト多型マーカーを利用した連鎖解析を行い、疾患遺伝子のマッピングを行う。2.PLP、P_O、PMP22のいずれかの遺伝子と連鎖していると考えられる家系について、DNAシークエンスを行い、遺伝子異常を明かとする。3.上記の3遺伝子と連鎖していない家系例については、全染色体を対象とした連鎖解析を行い、疾患に連鎖する遺伝子のマッピングを行う。4.新たにマッピングされた遺伝子のクローニングを行い、原因遺伝子を解明する。 結果:1)沖縄県に多発する遺伝性運動感覚神経障害家系の原因遺伝子が、第3染色体セントロメア近傍のDNAマーカーと連鎖することを明らかにした。2)この8家系20例は、第3染色体セントロメア近傍のDNAマーカーの特定のalleleを高率にもっており、この領域での連鎖不平衡が認められた。さらに、DNAマーカーD3S1591の特定のalleleを全例がもっており、本症の創始者効果が示唆された。3)他の家族性の末梢または中枢ミエリン障害を示す例についても、遺伝子連鎖解析を行い、既知の遺伝子座(P_OまたはPMP22)と連鎖する家系および連鎖しない家系を明らかにした。これらの遺伝子座と連鎖しない家系について、新たにマッピングを開始した。 本研究の評価:沖縄県に多発する遺伝性運動感覚神経障害の原因遺伝子が、第3染色体セントロメア近傍のDNAマーカーと連鎖することを明らかにし、本症が新しい疾患単位であることを臨床的、遺伝学的に示した。今後、原因遺伝子のクローニングを目指したい。また、他の家族性の末梢または中枢ミエリン障害を示す例についても遺伝子連鎖解析を進めており、いくつかの家系例については原因遺伝子座が明らかになりつつある。以上より、本研究は、ミエリン形成障害を示す疾患の原因解明をすすめる上で、非常に有益であったと考えられる。
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