研究課題/領域番号 |
07670750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
山口 清司 山形大学, 医学部, 講師 (30239892)
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研究分担者 |
白壁 昌憲 山形大学, 医学部, 助手 (10241697)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | TNFα / soluble TNF receptor / heart faibnl / Interleukin 10 / soluble TNF receoptr / heart frilure / Interleukir 10 / 腫瘍壊死因子 / レセプター / 心不全 / 液性因子 |
研究概要 |
心不全においてTNF-αが増加しておりその病態生理的意義が注目されている。TNFのレセプターが切離した可溶性TNFレセプターはTNFのアンタゴニストとして働き、心不全患者の血中において増加している。Interleukin-10(IL-10)はTNFの活性と産生を強く抑制することが明らかにされている。我々は心不全においてIL-10が増加しており、可溶性TNFレセプターのようにTNF-αの抑制因子として働くと考え検討した。【目的】1)心不全患者の血中IL-10濃度を測定し、健常人の濃度と比較検討する。2)単核白血球(PBMC)にTNF-αを添加した際IL-10の産生がみられるか、またLPSの刺激でTNF-αの産生とともにIL-10の産生増加がみられるか、recombinant IL-10の前投与後LPS刺激したときTNF-αの産生低下するかを検討した。【方法】心不全64例(NYHA I度:8人、II:26人、III:12人、IV:8人)、健常人30例についてELISA法(R&D System ; high sensitive)を用いて血清IL-10、TNF-α濃度を測定した。またPBMCはFicoll paqueを用いて分離し、10^6個/mlをTNF-α(20ng/ml)、LPS(10ng/ml)にて24時間刺激後、上清中のIL-10・TNF-α濃度を測定した。【結果】血清IL-10濃度は健常群に比し心不全群で高値であった(2.5±0.4(mean±SEM)vs5.3±0.6pg/ml;p<0.01)。NYHA IIIとIVの心不全群の血清IL-10濃度とTNF-α濃度との間に有意な相関を認めた(r=0.42;p<0.5)。TNF-α刺激により培養上清中のIL-10濃度は増加した。LPS刺激にてIL-10、TNF-αとも増加したが、心不全患者においてIL-10の増加は大であった(29.1±8.4vs192.9±53.7pg/ml;p<.001)。また、rIL-10の前投与によりLPS刺激によるTNF-αの産生は抑制された。【総括】心不全においてIL-10はTNF-αに対する防御機転の一つとして働くことが示唆された。
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