研究課題/領域番号 |
07670772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
渡邊 裕司 (渡辺 裕司 / 渡邉 裕司) 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (50262803)
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研究分担者 |
寺川 進 浜松医科大学, 医学部光量子医学研究センター, 教授 (50014246)
林 秀晴 浜松医科大学, 医学部光量子医学研究センター, 助教授 (50135258)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 血管内皮細胞 / カルシウム / ミオシン軽鎖キナーゼ / ブラジキニン / サプシガ-ゲン / 流れ負荷 / ミオシン軽鎖 / シェアストレス / カルシウムイオン / 細胞骨格 / 細胞内カルシウムイオン / 細胞内pH / 蛍光色素法 |
研究概要 |
本研究では細胞骨格調節系であるミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)が内皮細胞内Ca^<2+>濃度の調節、特に細胞外からのCa^<2+>流入の制御に中心的な役割を果たし内皮機能を修飾するシグナルとなることを以下の点で明らかにした。 1.血管内皮細胞に対する刺激として代表的なアゴニスト刺激時と機械的刺激であるシェアストレス時、血管内皮細胞内Ca^<2+>濃度は上昇し初期の上昇には細胞内ストアからのCa^<2+>放出と細胞外からのCa^<2+>流入の両者が関与し持続的な上昇は主に細胞外からのCa^<2+>流入による持続的な上昇をほぼ完全に抑制したが、細胞内貯蔵部位からのCa^<2+>動員には影響を及ぼさなかった。 2.他のプロテインキナーゼ阻害剤であるbisindolylmaleimide IやPKA inhibitorを用いても刺激時の細胞内Ca^<2+>応答に変化はなく、チロシンキナーゼの阻害剤であるgenisteinおよびherbimycin Aにより細胞外からのCa^<2+>流入は部分的に抑制された。MLCK阻害剤はこのチロシンキナーゼ非感受性Ca^<2+>流入部分を完全に抑制した。 3.ML-9(1-100μM)によるCa^<2+>流入抑制作用は濃度依存的であった。ML-9のアナログであるML-7、ML-5は0.1-25μMの濃度においてML-7>ML-9>ML-5とMLCK阻害活性に一致してアゴニスト刺激時のCa^<2+>流入を抑制した。 4.アゴニスト刺激時と機械的刺激であるシェアストレス時、血管内皮細胞内ミオシン軽鎖リン酸化が促進し、二リン酸化体はコントロールの約8倍、約5倍にそれぞれ増加した。ML-9(1-100μM)は濃度依存的にミオシン軽鎖の二リン酸化を抑制し、その抑制率はCa^<2+>流入抑制作用と有意な相関を認めた。
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