研究課題/領域番号 |
07670784
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川原 康洋 神戸大学, 医学部, 講師 (80169755)
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研究分担者 |
石川 雄一 神戸大学, 医学部, 教授 (90159707)
川嶋 成乃亮 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (10177678)
谷口 隆弘 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (20263379)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | アンジオテンシンll / 血管平滑筋細胞 / シグナル伝達 / MAPキナーゼ / 低分子量G蛋白 / 接着斑 / パキシリン |
研究概要 |
私共は従来よりアンジオテンシンll(All)による血管平滑筋細胞の遊走と増殖促進のシグナル伝達機構の解析を行い、すでにAllがMAPキナーゼカスケードを活性化してc-fosの発現を促進することを明らかにしたが、本年度はさらに以下の成果をおさめた。1.Allはタイプl受容体とGi蛋白質を介して低分子量G蛋白質Rasの活性化を引き起こす。2.アデノウイルスベクターを用いてdominant negative Rasを発現させると、AllによるRasの活性化は完全に抑制されるが、MAPキナーゼの活性化は約30%しか抑制されない。3.血管平滑筋細胞に活性酸素を作用させるとMAPキナーゼが活性化される。4.Allの作用時には活性酸素の産生が促進される。5.AllによるMAPキナーゼの活性化は抗酸化剤で抑制される。従って、血管平均筋細胞におけるAllによるMAPキナーゼの活性化にはRasの活性化は必須ではなく、活性酸素が関与する可能性が高い。一方、血管平滑筋細胞が遊走するためには遊走促進シグナルが細胞が細胞外マトリックスに接着する接着斑(Focal Adhesion)へ伝達される必要がある。パキシリンは接着斑に局在する蛋白質であり、FAK (Focal Adhesion Kinase)は接着斑に局在するチロシンキナーゼである。私共はすでにAllの作用時にパキシリンやFAKがチロシンリン酸化されることを見い出していたが、本年度はさらにAllによるパキシリンやFAKのチロシンリン酸化反応がサイトカラシンD処理(アクチンフィラメントの重合阻害)と低分子量G蛋白質Rhoの阻害剤(C3トキシン)により抑制されることを明らかにし、All受容体から接着斑へのシグナル伝達にはアクチンフィラメント系とRhoが関与することを示した。
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