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アンジオテンシン遺伝子多型と心筋梗塞後左室再構築の関係

研究課題

研究課題/領域番号 07670821
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

岩坂 壽二  関西医科大学, 医学部, 教授 (00098120)

研究分担者 松原 弘明  関西医科大学, 医学部, 講師 (10239072)
辻 久子  関西医科大学, 医学部, 講師 (60201638)
研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードレニン・アンジオテンシン系 / アンジオテンシン変換酵素 / 遺伝子多型 / 心筋梗塞 / 左室再構築 / 死亡 / ACE遺伝子多型
研究概要

アンジオテンシン変換酵素(ACE)遺伝子(insertion/deletion)多型は、血中および心筋ACE活性と関係する。ACE遺伝子DD型とID型II型の間で慢性期左室再構築および急性心筋梗塞の予後の差について検討した。
82例で発症2週間後と1年後の心エコーが記録され、19例(23%)が左室再構築群であった。DD型II例、ID型38例、II型33例で左室再構築を認めたのは、DD型4例(36%)、ID型9例(24%)、II型6例(18%)とDD型、ID型、II型の順に左室再構築の頻度は減少したが、統計学的有意差には至らなかった(p=0.1591)。年齢、梗塞部位、急性期再潅流療法の有無、ACE阻害剤使用の有無、高血圧の有無、14日目のEFを共変量としたlogistic回帰分析では、DD型はII型ID型に比し2.486倍左室再構築が多いが、これも統計学的有意差には至らなかった(p=0.1722)。欧米での報告で、DD型に左室再構築が有意に多いと報告されている。私達の結果が、この結果に類似しているものの有意に至らなかったのは検出力の差で、左室再構築とACE遺伝子多型の関係における人種差ではないと考えた。
一方、初回心筋梗塞290例で、DD型は45例、ID型は128例、II型は117例に認められ、院内心臓死は28例で、DD型1例(2%)、ID型18例(14%)、II型9例(8%)であった。logistic回帰分析では、DD型が、年齢、性別、梗塞部位、Killip分類、急性期再潅流療法、ACE阻害剤の使用、β遮断剤の使用と独立して院内予後が良好なことと関係した(p=0.0227)。DD型では、臨床的に種々の循環器疾患の頻度が高く、予後も不良と報告されている。私達の結果はDD型の方が予後良好と、従来の報告に相反する結果であった。そのメカニズムについては、アンジオテンシンIIが、Protein Kinase Cを介して虚血耐性を生じるとの動物実験結果があり、これを証明する初めての臨床モデルと考えた。

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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