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全身型カルニチンパルミトイルランスフェラーゼII異常症の分子病理

研究課題

研究課題/領域番号 07670839
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関千葉大学

研究代表者

山本 重則  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (30241970)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼII / 遺伝子解析 / ミスセンス変異 / トランスフェクション / 遺伝子多型 / 遺伝子導入
研究概要

全身型カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ(CPT)II異常症の日本人家系の遺伝子解析をおこない,4種類のミスセンス変異(E174K,F352C,V368I,F383Y)を見いだした。このうちのV368I変異は従来から報告されている遺伝子多型であった。また,F352C変異は日本人で認められる遺伝子多型であった。残る2種類のE174K変異とF383Y変異が,全身型CPT II異常症の病因となる遺伝子変異であるかどうかを確認する目的で,以下の研究を遂行した。
PCRのプライマーに変異を導入し,mRNAからRT-PCR法を用いて増幅したPCR産物が制限酵素部位を有するかどうかで,その変異が存在するかどうかを判定できる迅速診断法を用いて,日本人正常対照者を対象に検討したところ,対照者ではE174K変異とF383Y変異を認めなかった。次に,CPT II遺伝子のミスセンス変異がタンパク質レベルでどのような異常をきたすのかを検討するため,高いタンパク発現効率を有するpCAGGS plasmidに野生型CPT II cDNAを組み込み,これをCos-7細胞にトランスフェクションした。この遺伝子導入により,Cos-7細胞のCPT II活性は遺伝子導入前の4倍程度に増加した。次に,野生型CPT II cDNAを組み込んだplasmidにE174K変異とF383Y変異を導入した。これらのミスセンス変異をもつplasmidを用いて同様のタンパク発現実験をおこなったところ,遺伝子導入により増加するCPT II活性は,いずれのミスセンス変異においても野生型の場合の約30%に低下しており,今回日本人家系で見いだしたE174K変異とF383Y変異が全身型CPT II異常症の真の病因となっていることが確認された。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shigenori Yamamoto,el al.: "Two novel gene mutations(Glu174→Lys,Phe383→Tyr)causing the "hepatic"form of carnitine palmitoyltransferase II deficiency" Human Genetics. 98. 116-118 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SHIGENORI YAMAMOTO,HIROKI ABE,TOSHIAKI KOHGO et al.: "Two novel gene mutations (Glu174*Lys, Phe383*Tyr) causing the "hepatic" form of carnitine palmitoyltransferase II deficiency" Human Genetics. 98. 116-118 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigenori Yamamoto,et al.: "Two novel gene mutations (Glu174→Lys, Phe383→Tyr) causing the "hepatic" form of carnitine palmitoyltransferase II deficiency" Human Genetics. 98. 116-118 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Shigenori Yamamoto et al.: "Two novel gene mutations (Glu174→Lys,Phe383→Tyr)causing the “hepatic" form of carnitine palmitoytransferase II deficiency" Journal of Human Genetics. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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