研究課題/領域番号 |
07670871
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
楠原 浩一 九州大学, 医学部, 助手 (20243941)
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研究分担者 |
日高 靖文 九州大学, 医学部, 助手 (10253410)
岡田 賢司 九州大学, 医学部, 助手 (80224012)
植田 浩司 九州大学, 医学部, 教授 (00038647)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 突発性発疹 / 再罹患 / HHV-6 / HHV-7 / 血清疫学 |
研究概要 |
母親が成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-I)のキャリアであるために生後3か月から24か月まで定期的(3か月、6か月、9か月、12か月、18か月、24か月)にHTLV-I抗体検査を受け、その際の血清が保存されていた人工栄養の小児12例のHHV-6抗体、HHV-7抗体を測定した。HHV-6抗体の陽転時期は、3〜6か月3例、6〜9か月3例、9〜12か月5例であり、24か月まで抗体陰性であった1例を除き全て12か月まで抗体陽転していた。このことは、12か月以降はHHV-6初感染例が少なく、この時期の突発性発疹症例にはHHV-6以外のウイルスが関与していることを示唆している。また、人工栄養の小児の12か月でのHHV-6抗体陽性率92%(11/12)は一般小児集団の12か月での抗体陽性率とほぼ同じであり、母乳がHHV-6の主要な感染経路ではないことを示している。一方、HHV-7抗体については、24か月までに陽転がみられたのは3例のみで、3例とも陽転時期は12か月〜24か月であった。このことより、HHV-7は12か月以前の突発性発疹よりも12か月以降の突発性発疹に関与していると考えられる。12か月以降の突発性発疹に再罹患例が多いことから、突発性発疹再罹患とHHV-7との関連が縦断的調査でも間接的に示されたことになる。なお、今回の検討ではHHV-6より先にHHV-7に感染したケースはなかった。
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