研究課題/領域番号 |
07670873
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
辻 芳郎 長崎大学, 医学部, 教授 (30039812)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Wiskott-Aldrich症候群の姉妹 / シアロフォリン / 常染色体劣性遺伝 / 16番染色体 |
研究概要 |
我々は、WAS3主徴(サイズの減少を伴う血小板減少、湿疹、易感染)を呈する姉妹例を経験し、以下の検索結果を得た。(1)姉妹とも免疫不全を基調とした易感染を繰り返し、妹は2歳で死亡した。臨床検査結果も、血小板減少、IgM低値など姉妹で似かよった結果を示した。姉のX、16番染色体高精度分染法では異常を認めなかった。(2)姉の末梢血リンパ球のシアロフォリン蛋白は通常より大きい分子量135キロダルトンであった。(3)姉のシアロフォリン遺伝子のコーディング領域を中心にPCR-SSCP法で解析したが、少なくともこれらの方法では異常を認めなかった。(4)母、姉の末梢リンパ球及び妹のホルマリン固定肝細胞より抽出したゲノムDNAを用いてX染色体親起源を検討した。方法としては、WAS遺伝子を挟み込む形で計9セットの多型検出可能なプライマーでPCRを行った。結果は姉妹で母由来のX染色体は各々異なり、本疾患の遺伝形式はX連鎖性でなく常染色体性劣性と考えられた。以上より本症例は常染色体性WASを示唆する国内外で初めての姉妹例であることが判明した。(5)本疾患がこれまで検出し得なかったシアロフォリン遺伝子の異常に起因しているのか、他の染色体上にWAS遺伝子様の作用を示すものがあるかどうかを検討するため、シアロフォリン遺伝子が存在する16番染色体の親起源を行った。まず、本姉妹の両親を含む計10名のコントロールを対象にシアロフォリン遺伝子コーディング領域を中心としたPCR産物を計14種類の制限酵素で消化し多型検索を行ったが、結果は全てにおいて多型を検出できなかった。次に16番染色体上に位置する計7セットの多型検出可能なプライマーで本家族の多型検索を行ったが、親起源の情報を得ることができなかった。以上から本姉妹例において16番染色体親起源は明らかにできなかった。
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