研究課題/領域番号 |
07670876
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
大谷 宜伸 (大谷 宣伸) 熊本大学, 医学部, 助教授 (10168982)
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研究分担者 |
後藤 雄一 国立精神神経センター, 微細構造研究部, 室長 (20225668)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | CPTII欠損症 / 脳型CPTII / 遺伝子診断 / 脳障害 |
研究概要 |
1 中枢神経系CPTIIが肝由来と異なる脳型isoformであるかどうかの検討。 ヒト肝から分離・精製した酵素CPTII(信州大学生化学教室、橋本隆教授から供与)をウサギに免疫後、CPTII抗体を作成した。 免疫組織化学染色では、ヒト肝でペルオキシダーゼ法によってCPTIIが確認された。一方、中枢神経組織(大脳・小脳)および骨格筋では、CPTII抗体量を増やしてもCPTIIを確認できなかった。またimmunoblottingを用いても反応するバンドは得られなかった。中枢神経組織・骨格筋のCPTIIは肝由来とは異なるisoformと思われた。 2 脳型CPTII抗体の作成と脳内におけるCPTIIの分布・局在解析。 (1)脳型CPTIIの分離・精製 Miyazawaらの方法(J.Biochem.94:529-542,1983)に準じて、ヒト剖検脳からCPTIIの分離・精製を試みたが、脳では肝組織と比べミトコンドリア含有量が少なく、また単一の蛋白としてCPTIIを分離・精製できなかった。 (2)脳内におけるCPTIIの分布・局在解析は、脳型CPTIIの精製ができなかったため脳型CPTII抗体の作成に至らず分布・局在解析は検討できなかった。 3 脳型CPTII欠損症における遺伝子異常の解析。 筋型の変異(Ser-113-Leu)は、脳型CPTII欠損症の2家系には存在しなかった。検討した2家系のうち1家系に(Val-368-Ile)の変異を認めた。この遺伝子変異はReye様症候群をきたした症例の遺伝子変異としてTaroniらにより報告済であった。残る1家系で(Phe-352-Cys)の変異を認め、有意な遺伝子変異と考え報告したい。
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