研究課題/領域番号 |
07670896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
井埜 利博 順天堂大学, 医学部, 講師 (60138261)
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研究分担者 |
川崎 志保理 順天堂大学, 医学部, 助手 (10204710)
西本 啓 順天堂大学, 医学部, 助手 (90180653)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | Detachachable coil / コイル塞栓術 / 動脈管開存 / 動脈管開存症 / detachable system / カラードプラー |
研究概要 |
コイル塞栓術はこの研究計画を提出した時点では本邦では極めて稀であったが、その後各施設で開始される様になり、平成9年1月に行なわれた日本Pediatric Interventional Cardiology研究会から報告では約200例に本法が施行された。本学では1997年2月末日現在までに計25例の動脈管開存(PDA)に対して本研究プロトコールに従ってコイル塞栓術を行なった。最小動脈管径は1.1〜45mm、動脈管形態はToronto type A 15例、B4例、C6例であった。左右短絡率(Qp/Qs)は1.0〜2.5、肺動脈圧>30mmHgは6/25(24%)例に認めた。用いたコイルはCook社製コイル19例[Jackson detachable coil 8例、Gianturco coil(nondetachable)11例]、Duct-Occlud 6例。うち7例はdouble coil methodを用いた。その結果、血管造影およびカラードップラーエコーで確認し得た残存短絡率はコイル留置直後では10/25例(40%)、1ヵ月後5/25(20%)、3ヵ月後では2/25例(8%)であった。コイル塞栓術を施行して1年以上経過した16例についてのみ観察すると1例を除き全例完全閉鎖を認めた。1例は留置後1ヵ月より極わずかな短絡が出現し、再疎通と診断され、2個目のコイルを留置する予定である。従ってコイル塞栓術直後の短絡は通常、自然閉鎖すると言える。初期の2例でコイルの肺動脈末梢への塞栓を認めたが、スネアカテにて回収できた。その他の重大な合併症はなかった。以上の様に極めて安全に施行でき有効であると結論した。
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