研究課題/領域番号 |
07670902
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 小児科学, 教授 (50056909)
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研究分担者 |
長谷川 頼康 東京慈恵会医科大学, 小児科学, 助手 (60256435)
津田 隆 東京慈恵会医科大学, 小児科学, 助手 (50188554)
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 小児科学, 助手 (90167255)
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 小児科学, 助手 (60160595)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | リピドーシス / クラッベ病マウス / ニーマンピック病マウス / アデノウイルスベクター / ヘルペスウイルスベクター / SV-40 / CMVpromotor / RSV |
研究概要 |
リピドーシス患者の中枢神経障書の治療法を開発するため、本研究では最近HINで開発されたゴ-シェ病マウス、或いは従来我々が研究してきたクラッベ病マウス(Twitcher mice)、ニーマンビックマウスなどの動物モデルマウスを用いて、アデノウイルスベクター或いはヘルペスウイルスベクターに障害遺伝子のcDNAを組み込み脳内或いは髄中内に挿入し、脳障害の細胞内修復の臨床的、生化学的検討並びに遺伝子の発現に関して検討している。その際、各々のベクターでのプロモタ-領域を種々改良を加え、神経系組織或いは細胞への発現性を高める。神経親和性のあるヘルペス、アデノウイルスベクターの効率を比較検討をすると同時に遺伝子発現の持続期間、細胞内酵素動態を検討し、実際でのヒト遺伝子治療での基本的問題点に関して明らかにし、またカルシウム代謝を合めたリピドーシスマウスでの細胞内情報伝達機構の修復の機構も合わせて検討している。1)中枢神経親和性のベクターの開発:アデノウイルス或いはヘルペスウイルスのベクターのプロモタ-領域にSV-40、CMVpromotor、RSVなどの各種プロモタ-をベクター内に組み替えマウス培養神経細胞又はオリゴデンドログリア細胞内で発現させ効率を明らかにした。2)中枢神経障害の遺伝子治療:ゴ-シェ病マウス、クラッベ病マウス(Twitcher mice)、への脳内又は髄中内にアデノウイルスベクター或いはヘルペスウイルスベクターに各々ヒトglucocerebrosidase cDNA、arylsulfatase A cDNAを組み込む。ヘルペスウイルスの場合はプロモタ-として、gCプロモーターとSV-40のpolyadenylation signalを用いた。またアデノウイルスの場合はSV-40のearly promotor領域とhuman T-cell leukemia virusの5′側上流のnon-coding領域をプロモタ-として用いており、SR-alphaを言うアデノウイルスベクターを使用した。更にゴ-シェ病マウス脳において、形態並びに生化学的な蓄積の改善、細胞障害の改善の機構のプロセスが明らかになりつつある。よって、リピドーシスマウスの脳内細胞内でのカルシウム代謝の改善度を明らかにすることにより中枢神経の遺伝子治療効果を解明することを目指し研究を更に進めている。
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