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微小抵抗血管の収縮機構の発達に伴う変化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07670907
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

中西 敏雄  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (90120013)

研究分担者 門間 和夫  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80075233)
相羽 純  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80138891)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード微小血管 / 抵抗血管 / 血管平滑筋 / カルシウム / 新生仔 / 胎仔 / 発達 / 血管収縮
研究概要

体循環の抵抗をつかさどる細動脈の収縮機構の発達に伴う変化についてはよくわかっていない.本研究では抵抗血管の発達に伴う収縮機序の変化を調べた.
方法:家兎の腸間膜動脈を使い実験を行った.胎生29日(満期31日)の胎仔、生後3-5日の新生仔、及び生後4-8ヵ月の成獣家兎を使用した.血管収縮機構の検討には、Caチャンネルの阻害剤であるジルチアゼムを投与し収縮にどれだけ影響があるかをみることで、Caチャンネルを通して細胞外から内へ流入するCaの役割を推定した.また、細胞内のCa貯蔵器官からCaを放出させる働きをもつ、カフェインやノルアドレナリンを使用して細胞内Ca貯蔵量を推定した.また電子顕微鏡で小胞体をはじめとする微細構造を検討した.
結果:高KC1で得られた最大の発生張力は発達とともに増加した.ジルチアゼムを投与し、血管収縮がコントロールの何%にまで低下したかを成獣、新生仔、胎仔で比較すると、10^<-7>-10^<-5>Mのジルチアゼムの血管弛緩作用は成獣に比べ、新生仔、胎仔で有意に少なかった.つぎに細胞内Ca貯蔵量を推定するため、カフェインを使用して細胞内Caの放出を起こし、ひきおこされる収縮を測定した.カフェインによる収縮をKC1による収縮と比べると、胎仔ではKC1収縮の30%で,新生仔での値(35%)と有意差はなかった.一方成獣では9%にすぎず、胎仔や新生仔での値より有意に少なかった.次に血管平滑筋細胞で微細構造、特に小胞体の発達を調べた.成獣では小胞体はほとんど認められないのにくらべ、新生仔や胎仔では豊富に小胞体が認められた.
結論:以上の結果は、細動脈では、未熟な血管では細胞内Ca貯蔵が豊富で、その収縮は成熟血管に比べよりCaチャンネルを通しての細胞外Ca流入に依存しないことを示唆する.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshio Nakanishi: "Developmental changes in vascular smooth muscle" Pediatric Research. (in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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