• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

先天性心疾患の遺伝子診断法の確立--ウイリアムズ症候群と大動脈弁上狭窄--

研究課題

研究課題/領域番号 07670910
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

松岡 瑠美子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50120051)

研究分担者 門間 和夫  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80075233)
高尾 篤良  東京女子医科大学, 医学部, 名誉教授 (70075167)
今村 伸一郎  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00176497)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードWilliams症候群 / 大動脈弁上狭窄 / FISH法 / エラスチン / 遺伝子 / 末梢肺動脈狭窄 / 分子生物学的手法
研究概要

1961年Williamsらにより報告されたWilliams症候群は,妖精様顔貌,精神発達遅延,心疾患(大動脈弁上狭窄,末梢肺動脈狭窄)などを特徴とし,染色体7番11q23にあるエラスチン遺伝子を含む辺縁遺伝子の欠失(モノソミ-)により生ずる.我々はWilliams症候群40例,大動脈弁上狭窄(SVAS)20例を対象として,Oncor社製WSCRプローブを用いてFISH法を行った結果,Williams症候群39例に染色体7番11.23の部分モノソミ-を認めたが,Williams症候群1例と大動脈弁上狭窄20例では欠失を認めなかった.本研究はWSCRプローブで染色体7番の部分欠失を認めなかった症例に関して,これらの特徴の形成に関与している責任遺伝子の1つとされているエラスチンの欠損範囲と表現型との比較検討を行うことにより,分子遺伝学的診断法を確立し,将来の遺伝子診断,遺伝子相談を役立てることを目的とした.まずWSCRプローブがエラスチンの全領域を含んでいないため,全領域を含んだプローブ,エラスチンの一部を含んだプローブの準備を行った.UCLAのKorenberg博士より2つのプローブ(1148G3:エラスチンを含む100Kb,363B4:エラスチンよりテロメア約100Kb)をもらいうけた.同時にエラスチン遺伝子の部分欠失の可能性を考え4つのプローブ(HEG1:1.5Kb,HEG2:2Kb,HEG3:2.2Kb,HEG4:7.0Kb)を作製した.これらのプローブを用いFISH法を行うことと,今まで発表された転座例でブレイクポイント部分を含むエクソン27,28の領域をPCR法で増幅しSSCP法で点変異の有無を確認することによりWilliams症候群とSVASの分子遺伝学的診断法を確立した.現在,WSCRプローブで染色体7番の部分欠失を認めなかった症例(Williams症候群1例,SVAS 20例)とその家族53名に関して確立した診断法にて検索を行っている.現在までのところでは,363B4,1148G3のプローブを用い7人にFISH法を施行しているが,これらのプローブでは欠失を認めていない.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 松岡瑠美子,他: "先天性心疾患の遺伝子解析" 現代医療. 27. 1219-1224 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hamao Hirota, et al: "Molecular genetic study of Williams syndrome by FISH." Jpn J Human Genet. 40. 73 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 広田浜夫,他: "Williams症候群と大動脈弁上狭窄の7番染色体異常" Jpn Circ J Suppl. 59. 145 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 広田浜夫,他: "FISH法を用いたWilliams症候群の診断" 日本小児循環器学会雑誌. 11. 314 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hamao Hirota, et al: "A Williams syndrome case with balanced translocation t(7;1)." Jpn J Human Genet. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hamao Hirota, et al: "Molecular cytogenetic diagnosis of Williams syndrome." Am J Med Genet. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 松岡瑠美子: "基礎科学の進歩 「先天性心疾患の遺伝子診断」" 循環器専門医. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 松岡瑠美子: "Editional comment: 家族性大動脈弁上狭窄の1家系" 小児循環器学会雑誌. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi