研究課題/領域番号 |
07670916
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
浅野 喜造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
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研究分担者 |
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (70257616)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | HHV-7 / HHV-6 / 突発性発疹症 / 熱性発疹症 / PCR法 / 蛍光抗体価 / ウイルス排泄 / ウイルス侵襲 |
研究概要 |
乳幼児期におけるHHV-7侵襲状況と関与する疾病の解明を目的として次のことを実施。出生時より1年から1年6カ月、経時的に母児より血液、唾液を採取。HHV-7抗体とともにHHV-7 DNAをPCP法で測定、HHV-6と比較。なお母乳についても両ウイルスDNAの検討を行った。結果を以下のようにまとめる。 1)まず本学で分離したHHV-7 FG7-5株を米国NCI, Dr. Lussoより分与された樹立T細胞(SupT1)に感染培養。12スポットのスライド上に固定。蛍光法により測定抗体がHHV-7特異的であることを確認。 2)27例からの母乳中HHV-7 DNAは5例(19%)に検出されたがHHV-6 DNAは全例陰性であった。 3)観察期間中母親唾液にはHHV-7 DNAが79-100%検出されたが、HHV-6 DNAは44-62%の頻度であった。 4)出生時の児の唾液にはHHV-7 DNAが4%検出され、その後頻度は上昇、1歳時には約半数に認められ、HHV-6 DNAが生後3-4カ月に初めて検出されるのに比べHHV-7は早期に感染の成立することが認められた。 5)しかし1-2歳児の抗体陽性率からみるとHHV-7はHHV6より低く、感染効率の差異が認められた。 6)感染成立の際の臨床症状をみるとHHV-7では発疹および、あるいは発熱を認めるものは3/14でHHV-6の5/7に比べ不顕性感染率の高いこと確認された。 7)観察期間中にHHV-7の初感染による肝機能異常遷延例、小脳失調症状を示す中枢神経系合併例を確認した。 以上の成績よりHHV-7の早期侵襲と特殊臨床経過例を確認することができた。
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