研究課題/領域番号 |
07670947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米田 耕造 京都大学, 医学研究科, 助手 (60260626)
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研究分担者 |
太田 敬治 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40252431)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ロリクリン / 皮膚角化異常症 / トランスグルタミナーゼ1 |
研究概要 |
ロリクリンはcornified cell envelope (CE)の主要成分でありその発現はケラトヒアリン顆粒より始まり次第にCEに組み込まれていく。また皮膚の角化異常性疾患は遺伝性角化症と非遺伝性角化症に大別されるが遺伝性角化症に属する疾患のうち現在遺伝子レベルでの異常が解明されているのは、水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症、葉状魚鱗癬の一部、掌蹠角化症の一部、シェグレン、ラルソン症候群およびVohwinkel症候群のみである。これらのうちVohwinkel症候群はロリクリンの点突然変異によると考えられている。ロリクリンはCEの主要成分であるのでロリクリンの発現を理解することはVohwinkel症候群の診断、治療のみならず広く角化異常症の理解に多大な貢献をするものである。培養ラット角化細胞FRSK、正常培養ヒト表皮角化細胞NHEK、培養マウス表皮角化細胞Pam212、培養ヒト表皮角化細胞HaCaTを、高カルシウム培地で培養しCEが形成されるかどうか検討を加え更にCEが形成される細胞株についてロリクリンおよびトランスグルタミナーゼ1の発現を調べた。HaCaT細胞では細胞外のカルシウムイオンの濃度を10mMまで上昇させてやると細胞は角化しCEを形成することが分かった。ロリクリンは培養角化細胞では殆ど発現していないことが知られているが高カルシウム培地で培養したHaCaT細胞では大量に発現していることが分かった。このことより高カルシウム培地で培養したHaCaT細胞は生体の分化した皮膚の状態に近いと考えられる。すなわちHaCaT細胞はヒト表皮細胞の角化過程およびロリクリンの発現調節を研究するのに非常に適した細胞株であることがわかった。またCE形式にTGase 1の活性化が深く関与していることが明らかとなった。このHaCa細胞培養系は皮膚の角化機構の解明、角化異常症の理解に大きく役立つものと考えられる。
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