研究課題/領域番号 |
07670951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小野 友道 熊本大学, 医学部, 教授 (10040586)
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研究分担者 |
平井 俊二 熊本大学, 医学部, 助手 (10228760)
江川 清文 熊本大学, 医学部, 講師 (50183215)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ヒト真皮メラノサイト / 弾力線維 / late-onset dermal melanocytosis / IV型コラーゲン |
研究概要 |
ヒト真皮メラノサイトが:蒙古斑、太田母斑などのclassical type以外にも出現することが知られてきた。特に我々の確立した疾患概念である、「Late-onset dermal melanocytosis : An upper bake variant」について、かなりの症例報告が追加されてきた。本症の出現機序はなお不明であるが、今回、乾癬に対してPUVA療法中に、紫外線照射部に臨床的に青色斑で、病理組織学的おび電顕的にもdermal-melanocytosisであることが確認できた3例を見い出した。また「aquired bilateral nevus of Ota-like macules」において、真皮メラノサイトが出現とともに、顕著な日光弾力線維症が認められること。さらに真皮メラノサイトが変性した弾力線維と近接し、extracellular sheathにより、両者が取り囲まれている像(Ono T : J Cutan Pathol 12;468.1985で発表)を示した。これらの所見から我々は、弾性線維など真皮成分の変化が、真皮メラノサイトの出現と関連すると推測した。次に日光弾性線維症は弾性線維の変化であることが明らかにされてきたが、その本体は不明である。我々は本症弾性線維はメイラード反応により、非酵素的糖付加を受け、後期生成物(AGE)へと変化していることを見い出した(Mizutari K,Ono T : J Invest Dermatol in press)。この所見は今後この変化した弾性線維と真皮メラノサイトの出現の関係を明らかにする大きな糸口となる可能性がある。
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