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変異ケラチン遺伝子の発現が表皮細胞に及ぼす影響:遺伝性皮膚疾患の細胞モデルの確立

研究課題

研究課題/領域番号 07670966
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 皮膚科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

真鍋 求  順天堂大学, 医学部, 助教授 (30138309)

研究分担者 矢口 均  順天堂大学, 医学部, 講師 (60191095)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードケラチン / ケラチン病 / 遺伝子導入
研究概要

ケラチン病の原因はケラチンのネットワーク構造が維持できず,細胞の形態保持が破綻するためであることが最近解明された。そこでこのケラチンネットワークの形成機序に関して、ヘアーケラチン遺伝子を細胞内に導入した場合の内在性ケラチンの構築に及ぼす影響を観察した。PtK2細胞ではヘアーケラチンは大型のリング状凝集塊を形成し核周辺に局在し,また内在性ケラチンのネットワークは崩壊し、ヘアーケラチンの存在するのと同じ核周辺に局在していた。しかしヘアーケラチンと内在性ケラチンは共存することなく、ヘアーケラチンの凝集塊を内在性ケラチンが取り囲む構造を形成してた。ラット表皮細胞では発現したヘアーケラチンは凝集塊を形成せず、細胞質内に一様に分布しており、また内在性ケラチンもその分布には何の影響も認められなかった。しかし詳細に観察すると、ヘアーケラチンと内在性ケラチンの分布は類似しているものの完全に一致しているではなく、ヘアーケラチンは微細な顆粒状に点在し内在性ケラチンと共存していた。
我々の検索はヘアーケラチンがネットワークを形成するには、適切な既存のネットワークに取り込まれる必要があり、もし既存のネットワークが存在しない場合に凝集塊を形成することを示すものである。しかしヘアーケラチンの発現様式に関しては不明な点が多く,特に現在までに毛根の基底細胞層に発現するケラチンは見つかっていない。またどの酸性ヘアーケラチンがどの塩基性ヘアーケラチンとペアを作るのか,更に個々のヘアーケラチンがどの順序で発現するのかも不明である。今後我々が示したものと同様の手法を全てのヘアーケラチンに関して試みることにより、毛根細胞におけるケラチンネットワーク形成の全貌が明かとなり,またこれらの検索はケラチン病の病態形成に関しても基礎的知見を与えるものと期待される。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Manabe M et al.: "Assembly of hair keratins in transfected epithelial cells." Biochem.Biophys.Res.Comm.229. 965-973 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Manabe M et al: "Assembly of hair keratins in transfected epithelial cells." Biochem.Biophys.Res.Comm.229. 965-973 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Manabe M et al.: "Assembly of hair keratins in transfected epithelial cells." Biochem.Biophys.Res.Comm.229. 965-973 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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