研究課題/領域番号 |
07670975
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
森 理 久留米大学, 医学部, 助教授 (10175630)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | Haircycle / Apoptosis / catagen / TGF β / Catagen / Hair cycle / TUNEL |
研究概要 |
catagenにおいてみられる毛嚢の退縮はapoptosisそのものと考えられるが、今までの報告は形態のみでは説明されていた。apotosisにおいてはDNAのfragmentationがその特徴であることから、組織レベルおよび毛嚢から抽出したDNAにてfragmentationを証明することが不可欠である。2年間の実験にて、組織においてはterminal deoxy-nucleotidyl transferase-mediated dUTP nick end labeling(TUNEL)法にて、毛嚢の可変部においてlate anagenからcatagenにおいてDNA fragmentationがみられることを、更に、毛嚢より抽出したDNAの電気泳動にてapoptosisに特徴的なDNA ladderがみられることを証明した。 次に、何が毛嚢のapoptosisを誘導するかが問題である。今回はTransforming growth factor β(TGF β)に関して実験を施行した。即ち、TGF βは種々の上皮系細胞の増殖を抑制することが知られており、また、ある種の細胞にapoptosisを誘導することがわかっている。マウス毛嚢から培養した上皮系細胞にTGF βを添加し、TUNEL法にてapoptosisを来した細胞数を算定した。その結果、TGF βを添加した群においてcontrol群よりも有意に陽性細胞が増加していた。従って、TGF βは少なくとも毛嚢のapoptosisの誘導に関与していることが示唆された。今後、他のサイトカインも同様の実験を行うことが必要である。
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