研究課題/領域番号 |
07671008
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
高島 均 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (10116402)
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研究分担者 |
西山 佳宏 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (50263900)
川崎 幸子 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70138858)
田邊 正忠 香川医科大学, 医学部, 教授 (90033068)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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キーワード | ^<99m>Tc-MIBI / 薬剤耐性 / 実験腫瘍 |
研究概要 |
Walker-256腫瘍はアドリアマイシンに対し高い感受性を有しているが、アドリアマイシン1mg/Kgの数回の投与、継代により感受性の低い耐性株が得られた。Walker-256腫瘍細胞1×10^6個ラット大腿部皮下に移植、移植後約10日で、直径15mmの腫瘍径となり、その時点で、アドリアマイシン2mg/Kgを静注した。静注後の腫瘍増殖曲線は、感受性株と耐性株群に有意差を認めた。 ^<99m>Tc-MIBIシンチは、^<99m>Tc-MIBI 148MBqをラット尾静脈より静注直後、1時間後、2時間後、4時間後に瘍部と対側健側部に関心領域を設定し、カウント比を求めた。両群間に核種の集積率には有意差を認められなかった。しかし、直後の集積率を100とした時間経過では、感受性株群1、2、4時間後は各々83±4、72±5、55±4で、耐性株群では、各々、78±4、63±7、45±8であった。いずれも、統計学的には有意差は認められなかったが、感受性群に比し、耐性株群では時間経過と共に腫瘍の集積率が低下する傾向にあった。これは、細胞外への排出の増加が示唆され、薬剤耐性の機序の一つであるP糖蛋白の発現が予想される。しかし、P糖蛋白の組織染色では両群間に明らかな差が得られなかった。これは、我々が誘導したアドリアマイシン耐性株がP糖蛋白に関連する薬剤耐性でない可能性が考えられるが、P糖蛋白の組織染色に技術的問題があり、現在再検討中である。尚、その結果によっては、P糖蛋白による薬剤耐性が明らかな腫瘍株を用いての再実験を考えており、in vivoでの実験に適当な腫瘍株を検討中である。
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