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血漿中NEおよびMHPG濃度を指標とした,躁うつ病におけるノルアドレナリン機能

研究課題

研究課題/領域番号 07671059
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関山梨医科大学

研究代表者

平野 雅己  山梨医科大学, 医学部, 助手 (80228808)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードうつ病 / ノルアドレナリン機能 / DMIテスト / 血漿中MHPG濃度
研究概要

我々は、ノルアドレナリン(NA)に選択性のある抗うつ薬デスメチルイミプラミン(DMI)を用いたDMIテストにおいて、うつ病者では成長ホルモン分泌反応が抑制されることを報告し、後シナプス膜α_2受容体の感受性の低下を推測し、脳内NA代謝に機能的な異常が存在するのではないかと推察してきた。
さらなる検討を加えるため、今回は、脳内NA代謝、とくに前シナプス膜α_2受容体機能を直接反映すると考えられている血漿中MHPG濃度の測定を行なった。健康成人男性10名、うつ病男性患者9名に、検査目的を十分に説明し、同意書を得たのちDMIテストを施行した。概日リズムを考慮して、午前11時にDMIを経口投与し、投与直前、投与120分、180分、240分後に採血を行ない、血漿中MHPG濃度の経時的変動の比較検討を行なった。血漿中MHPG濃度の基礎値に有意な差は認められなかった。健康成人では240分後に、うつ病者では180分および240分後に有意な低下を示し、低下率はうつ病群で著名であった。しかし、両群間で統計学的な有意差は認められなかった。
DMI投与後の血漿中MHPG濃度の低下は、前シナプス膜にあるα_2受容体刺激によるものと考えられ、統計学的な有意差は認められないものの、うつ病群でより低下しており、うつ病者ではα_2受容体の機能が変化している可能性が示唆された。
統計学的な有意差が認められない原因の一つとして、血漿中MHPG濃度の概日リズムの位相の違いを想定し、概日リズムの測定を試みているが、食事、運動等の影響が解決されておらず、結果を報告するまでには至っていない。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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