研究課題/領域番号 |
07671109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福本 誠二 東京大学, 医学部・附属病院(分), 助手 (30202287)
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研究分担者 |
竹内 靖博 東京大学, 医学部・附属病院(分), 助手 (50202164)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 偽性副甲状腺機能低下症 / 副甲状腺ホルモン受容体 / 分子生物学 |
研究概要 |
偽性副甲状腺機能低下症(pseudohypoparathyroidism:PHP)は、副甲状腺ホルモン(PTH)に対する不応性を特徴とする疾患である。本症は、いくつかの病型に細分されるが、PHPIb型はPTH受容体自体の異常に起因するものと想定されていた。そこで、1名の健常対照、3例のPHP1b型患者の皮膚線維芽細胞のPTH受容体を、reverse transcription-coupled polymerase chain reaction(RT-PCR)、single strand conformation polymorphism(SSCP)、PCR産物のdirect sequence、Northern blot解析などにより検討した。PTH受容体の全コード領域を五つに分けたRT-PCRでは、PHP患者と健常者でPCR産物の大きさに相違はなく、またNorthern blot解析でもPTH受容体mRNAの大きさの変化は認められなかった。PCR産物のSSCP解析、direct sequenceでは、PHP患者のPTH受容体のコード領域に変異は認められなかった。一方PTH受容体mRNAの発現は、健常対照に比較し、2例のPHP1b型患者では低下していた。そこで本症患者におけるPTH受容体発現低下の機序を明らかにする目的で、PTH受容体遺伝子プロモーター領域の異常の有無を検討した。ヒトPTH受容体遺伝子の5'端のクローニングにより、本遺伝子5'端には三つの非翻訳エクソンと少なくとも二つのプロモーターが存在すること、これらのプロモーターのうち一つは多くの組織で使用されているのに対し、もう一つは腎臓で特異的に使用されることが明らかとなった。一方PHP1b型患者のPTH受容体遺伝子のプロモーター領域のDNA配列は、健常対照と異ならなかった。従って、PHP1b型患者のPTH受容体発現の低下は、PTH受容体遺伝子プロモーター領域の異常に基づくものではなく、これらの領域に作用する核蛋白の量的、あるいは質的異常に起因するものである可能性が明らかとなった。
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