研究課題/領域番号 |
07671126
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長屋 敬 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (80262913)
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研究分担者 |
神部 福司 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (00211871)
村田 善晴 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (80174308)
妹尾 久雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40135380)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 甲状腺ホルモンレセプター / レセプター結合因子 / 酵母two hybrid system / コリプレッサー(co-repressor) / 甲状腺ホルモン / クローニング / Two hybrid system / 分子生物学 |
研究概要 |
1:甲状腺ホルモンレセプター結合因子のクローニング 甲状腺ホルモンレセプター結合因子のクローニングを、酵母発現系を用いるTwo hybrid systemによりおこない、Hele細胞より構築されたcDNAライブラリーより、正常甲状腺ホルモンレセプターに結合する1つのクローンを得た。このクローンの塩基配列を決定したところmouse nuclear receptor co-repressor (mN-CoR)のhuman homologue (hN-CoR)であった。このクローンは部分クローンであることより、全長をクローニングするためHela細胞より構築されたcDNAライブラリーをPlaque hybridization法にてスクリーニングしたところ、N-CoRと約80%の相同性を認めるN-CoR variantであるクローンH3を得た。このクローンH3より演繹されるアミノ酸配列は、N-CoRのアミノ酸が欠失し、またそのカルボキシル端の120個のアミノ酸が異なる55個のアミノ酸に置換したhN-CoRの新たなvariantと考えられるものであった。mN-CoRは、TR、レチノイン酸レセプター(RAR)と結合し、その転写活性抑制に関与するco-repressorとされ、mN-CoRのアミノ端に転写活性抑制に関する部位が、またそのカルボキシル端にTR, RARと結合する部位があるとされている。variant H3では、N-CoRがレセプターと結合するのに必要なカルボキシル端の部位の一部のアミノ酸が置換されていることより、TR, RARとの結合が障害されているか、レセプターとの結合特異性が変化している可能性が考えられた。こうしたco-repressorのvariantの存在により、甲状腺ホルモンレセプターによる転写調節が微妙に修飾されることが示唆された。 2: N-CoR isoformの組織発現の検討 hN-CoRとそのvariantであるH3の細胞における発現を、様々なヒトの細胞株のtotal RNAを用いてRT-PCR (reverse transcription-polymerase chain reaction)を行うことにより検討した。検討した10種類の細胞株すべてにおいてhN-CoRとvariant H3の発現を認めた。このことより、N-CoRとそのvariantは普遍的に組織で発現しているものと考えられた。
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