研究課題/領域番号 |
07671181
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
東原 正明 東京大学, 医学部(病), 講師 (80165084)
|
研究分担者 |
稲垣 昌樹 東京都老人総合研究所, 神経生理部, 部門長
辻野 志穂 東京大学, 医学部, 医員
青木 克己 東京大学, 医学部(病), 医員
宮崎 浩二 東京大学, 医学部(病), 助手 (90261966)
米山 彰子 東京大学, 医学部(病), 講師 (50175684)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 造血幹細胞 / 分化 / 増殖 / 細胞骨格蛋白 / ミオシン / リン酸化 / 脱リン酸化 / モノクロナル抗体 / myosin I / 白血病細胞 / 細胞分裂 / ビメンチン |
研究概要 |
2年間における研究の成果としては、4つの項目のうちの一項目、即ち平滑筋ミオシンのLMMの機能ドメインの評価ができたことである。これについては、McAbの認識部位のアミノ酸配列を決めるプロジェクトを進行させている。我々は既に、1987-1988にかけて、平滑筋ミオシンの重鎖のkight meromyosin (LMM)に対するモノクロナル抗体を7 clone作成していたので、今回はこの抗体を用いてLMMのfunctional domainについての解析を進めた。抗LMM抗体7クローンのうち電子顕微鏡でも認識部位が確認できた5クローンのなかで、LMMの中央部位を認識するMM8とC末端付近を認識するMM16およびMM19について、ATPase活性とフィラメント形成への影響を調べた。いずれの抗体もATPase活性には影響しなかった。フィラメント形成に対しては、MM8のほうがMM16、MM19よりも抑制が強かった。したがって、ミオシンのフィラメント形成には少なくともLMMの中央付近のほうがC末端よりも重要であることが示唆された。チオリン酸化ミオシンはすべてIgM抗体であったが実際には非リン酸化ミオシンも同程度に認識(immunoblotting法および超遠心法にて確認)することが判明した。今後もミオシン結合型脱リン酸化酵素に対するモノクロナル抗体やヒト血小板ミオシンよりチオリン酸化ミオシンの抗体を作成することにより多くの蒸発がえられるので、今後も継続したいと考えている。酸化ビメンチンのMcAbはすでに共同研究者の稲垣によって作成されていたので種々の細胞で検討できた。局在は単核の血液細胞では細胞質内にびまん性に局在していた。興味有ることに巨核球および分裂期においては、核の周囲に強く認められた。核分裂および細胞質分裂のある時期に重要であることは推測できた。遺伝子導入に関しては、MLCK、ミオシン重鎖および軽鎖のcDNAおよびそれらのmutant geneの供与を受けているので、今後も進行させたい。
|