研究課題/領域番号 |
07671259
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
馬場 恒春 北里大学, 医学部, 講師 (60183571)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 糖尿病性腎症 / 遺伝的素大 / 遺伝子多型 / アンジテンシン変換酵素 / β3交感神経受容体 / ホモシスチン代謝 / インスリン非依存糖尿病 / アンジオテンシン変換酵素 / インスリン非依存性糖尿病 / 微量アルブミン尿 / 蛋白尿 |
研究概要 |
糖尿病性腎症(以下、腎症)の遺伝的要素を探る目的で非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)患者を対象にangiotensin converting enzyme(ACE)、β_3-交感神経受容体(β_3-receptor)、methyleneterahydrofolate reductase(MTHFR)遺伝子の遺伝的多型と腎症の関連を検討した。 1.NIDDM患者234名、健康人53名、非糖尿病性腎疾患による血液透析患者56名より採血を行い、抹消血白血球よりDNA抽出を行いgenomic DNAを作製した。 2.ACE、β_3-receptor、MTHFR各遺伝子の目的とする配列を含む部分を各々のprimerpairを用いpolymerase chain reaction(PCR)法にて増幅した。 3.ACE遺伝子の欠損(D)/挿入(I)多型はそのまま、β_3-receptor遺伝子のTrp64Arg変異は制限酵素Bst OIにて、MTHFR遺伝子は制限酵素HinfIにて処理後に各々電気泳動法にて同定した。 4.各々の遺伝子多型と腎症の関連を統計処理により解析を行った。 5.なお、aldose reductaseの遺伝的多型はは信頼できる解析に値する方法が確立出来なかった。 6.その結果、以下のことが明らかとなった。 (1)ACE遺伝子のD/I多型と蛋白尿、微量アルブミン尿の関連は認められなかった。 (2)β_3-receptor遺伝子のTrp64Arg変異の有無と腎症の関連は認められなかった。 (3)MTHFR遺伝子多型と腎症による末期腎症不全の関連が示唆された。また、同遺伝子多型は糖尿病性網膜症との関連も示唆された。
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