研究課題/領域番号 |
07671269
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
大澤 源吾 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00018368)
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研究分担者 |
渡辺 佳樹 川崎医科大学, 医学部, 助手 (10231010)
佐々木 環 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30187124)
北野 裕一 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60177855)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 糸球体上皮細胞 / Bowman嚢上皮細胞 / FGF2 / Tenascin |
研究概要 |
1)糸球体上皮細胞障害とFGF2 昨年、ラット糸球体上皮細胞障害モデルであるPuromycin Aminonucleoside (PAN)腎症を作成し、FGF2の関与を報告した。本年度は、更にPAN腎症モデルに外因性FGF2、FGF2中和抗体を投与し経過の変化を観察した。外因性FGF2投与により蛋白尿の増加、糸球体上皮細胞障害の助長、Bowman嚢上皮細胞増殖による癒着病変形成が観察され、逆に中和抗体投与によりこれらは変化は軽減された。以上は糸球体上皮細胞障害とそれに連続するBowman嚢上皮細胞増殖による癒着病変形成にFGF2が重要な役割を演じていることを示唆している 2)糸球体上皮細胞の加齢による変化 糸球体上皮細胞は成熟早期に分裂能力を失い、その後細胞回転が観察されない。糸球体当たりの糸球体上皮細胞数は170個前後で一定しており、加齢による変化は観察されない。しかし、糸球体基底膜延長や糸球体肥大が加齢とともに観察され、糸球体上皮細胞が被覆する基底膜面が増加し糸球体上皮細胞に負荷がかかり糸球体上皮細胞の障害像が観察され、最終的には基底膜からの剥離が認められる。その後連続してBowman嚢との癒着病変形成、分節状硬化病変が形成される。以上は細胞回転の観察されない糸球体上皮細胞は、加齢により負荷がかかり糸球体荒廃に連続する過程を示唆している。 3)細胞外基質Tenascinと腎障害 細胞外基質のTenascinは、正常では髄質部の間質に存在するが、障害された糸球体ではBowman嚢周囲やメサンギウム領域、尿細管障害ではその周辺に素早く出現し、障害部位を隔離、障害の拡大をあたかも防ぐ様に発現している。以上はTenascinが障害の軽減に関与している可能性を示唆している。 4)今後の展開 腎糸球体荒廃過程を多方面から解析した情報を蓄積し、その応用を各種技術を用いて行う。
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