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新生児低酸素性虚血性脳障害における一酸化窒素合成酵素(NOS)免疫組織化学

研究課題

研究課題/領域番号 07671274
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関京都大学

研究代表者

服部 春生  京都大学, 医学研究科, 助手 (80189571)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード新生児低酸素性虚血性脳障害 / 一酸化窒素合成酵素
研究概要

新生児低酸素性虚血性脳症(NHIE)における一酸化窒素(NO)の関与をラットモデルを用いて検討した.方法としてまず,生後7日の新生仔ラットに片側頚動脈結紮と低酸素負荷により結紮側半球に梗塞病変を惹起させた.負荷開始後0,3,6,12,24時間で還流固定し,凍結切片を作製した.抗一酸化窒素合成酵素(NOS)抗体を用いたABC法による免疫組織染色と隣接切片のニッスル染色を行い,ニューロンの形態変化と一酸化窒素合成酵素含有ニューロン(NOSニューロン)数の変化を観察した.
神経細胞形態の変性とNOSニューロンの増加は頚動脈結紮側でのみ観察された.負荷開始後3時間で神経細胞核は斑状に濃染性を示し,6時間後病変は拡大し一部は核濃縮を示した.12〜24時間では全体に核濃縮と断片化が観察された.NOSニューロン数は負荷開始後3時間より有意に(p<0.05)増加が見られ,6時間でも増加は有意であった.増加は線条体の背外側でもっとも著明であった.12時間後NOSニューロンは減少しはじめ24時間後では有意に減少した.
本研究の結果よりNHIEのラットモデルにおいてNOSニューロンの増加が観察され,NHIEにおけるNOの関与が考えられた.われわれの前回の研究では,NOS阻害剤による脳障害の軽減が観察されており,これと併せるとNOがNHIEにおいて神経障害性に作用していると考えられる.今後検討を重ねることによりNHIEの治療進展が期待される.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Higuchi Y: "The increase of the neurons containing neuronal nitric oxide synthase in the brain of a neonatal hypoxic-ischemic rat model" Brain & Development. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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