研究課題/領域番号 |
07671301
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伊藤 壽記 大阪大学, 医学部, 助手 (20231152)
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研究分担者 |
野澤 真澄 明海大学, 歯学部, 教授 (00084880)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 自然発症糖尿病BBラット / 全膵十二指腸移植 / 自己免疫反応 / 急性拒絶反応 / IDDM / 抗接着分子抗体 / RT6陽性細胞 / キメリズム |
研究概要 |
ヒトIDDMの動物モデルである自然発症糖尿病BBラットを用いて、MHCならびにnon-MHC抗原を共有するWistar Furth(WF)ラットから糖尿病発症BBラット(diabetes prone,DPラット)へ全膵十二指腸移植を行うと、移植膵ランゲルハンス島は平均65日で自己免疫反応にて破壊された(膵島炎)。しかし、抗接着分子抗体(抗ICAM-1,抗LFA-1抗体)を投与した場合、全例長期生着した(>108日)。 一方、同じ組み合わせで膵島(1500個)を腎被膜下に移植した場合、膵移植モデルと同様の抗ICAM-1、抗LFA-1抗体投与にも関わらず、移植膵島は平均21日で自己免疫反応にて破壊された。膵β細胞に対する自己免疫反応の他に、DPラットはT細胞数減少、T細胞機能異常(ConAに対する低反応、fully allogeneicなBUFアロ抗原に対するMLR低反応)を有しており、これらの免疫異常は免疫調節細胞と考えられているRT6陽性T細胞が欠損しているためであると考えられている。興味深いことに、上述の膵が生着したDPラットにおいては、ドナー由来のRT6陽性細胞によるマクロキメリズムが成立し、T細胞数が増加し、T細胞機能が改善されるが、膵島移植モデルでは、このような免疫異常の改善は認められないことが明らかとなった。in vitroにおいても、effectorを各実験動物の脾T細胞、targetをWFラットの単離膵島細胞とした^<51>Cr release assayにおいて、effectorにRT6陽性T細胞が存在する系においては、膵島細胞傷害性は抑制された。したがって、RT6陽性細胞がどのようなメカニズムで自己免疫反応を抑制しているのかは不明であるが、膵移植モデルにおいては、この細胞の出現によりIDDMの再発が予防されたと考えられた。 以上のことから、ヒトIDDMにおいても膵移植は糖代謝ばかりでなく、自己免疫を含めた免疫異常をも改善させるが、膵島移植ではこのような効果がみられない可能性があると考えられた。
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