研究課題/領域番号 |
07671315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
馬場 欽也 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (30271117)
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研究分担者 |
三森 功士 九州大学, 生体防御医学研究所, 医員
森 正樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70190999)
渋田 健二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70253531)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 食道癌 / 浸潤 / 転移 / 遺伝子 / プロテアーゼ / マトリックスメタロプロテアーゼ / インテグリン / messenger RNA / cDNA サブトラクション / differential display / matrix metalloproteinase / integrin |
研究概要 |
1.Matrix metalloproteinase7(MMP7)について 1)前年までにMMP7の発現の強い食道癌症例はリンパ管侵襲、脈管侵襲、リンパ節転移の頻度が高く悪性度が高い事を報告した。このために食道癌株化細胞KY150を用いてMMP7のcDNAを遺伝子導入しin vitro invasion assayを試みた。KY150のparent cellはMMP7の発現が極めて弱い。一方遺伝子導入した細胞はMMP7を強く発現している事をNorthern blotで確認した。In vasion assayではparent cellのinvading cell数に比し遺伝子導入後のcellのin vading cell数は有意に増加している事が示された(10% vs 56%)。 2)次に抗MMP7抗体を用いてin vasion assayの結果がどの様に変化するかを調べた。その結果MMP7遺伝子導入KY150のin vading cell数に著しく減少することが示された。(56%→17%)。以上よりMMP7は食道癌の浸潤機構に大きく関与する遺伝子の1つである事が示された。 2.Integrin α6について Integrin α6遺伝子は食道癌組織で著明に発現が増加している事が示された。また本遺伝子発現の強い症例は深達度が深く、予後が悪い事が示された。現在integrin α6とheterodimerを形成するβ1、β4について発現を検索中である。また本遺伝子により発現が誘導される遺伝子として上記のMMPが考えられているため、両者の相関を明らかにし、浸潤についてのintegrinを介したシグナル伝達機構の解明をすすめているところである。
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