研究課題/領域番号 |
07671320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
濱島 高志 京都府立医大, 医学部, 助手 (00238065)
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研究分担者 |
吉村 了勇 (吉村 了男) 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (00191643)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 移植 / 免疫寛容 / 可溶性抗原 / 胸腺投与 / 門脈投与 |
研究概要 |
我々は、ラットの腎移植モデルにおいて、ドナー細胞をレシピエントの門脈に投与して、ドナー抗原特異的な生着延長(永久生着例を含む)が得た(Transplantation Vol 49 : 1990)。また、ドナー細胞膜を破壊して可溶化した抗原を抽出し、これをレシピエントの胸腺に投与することによって、100%の永久生着モデルを得ることに成功し、門脈投与よりもさらに効果があることを報告した(Transplantation Vol 58 : 1994)。そのトレランス誘導のメカニズムを検討したところ、胸腺に抗原を投与されたモデルでは、その抗原に対するT細胞クローンがdeletionまたはanergyの状態になっているのに対し、門脈投与モデルではレシピエントの血清中に何らかのドナー特異的な免疫抑制物質を含んでいることがあきらかになった(データ未発表)。 次に、1995年以降の実験において、ラットクラスI抗原のα1領域、α2領域を、アロのラットのものと組み替えたキメラクラスI抗原を作成し、ラット心移植モデルに投与して生着を調べた。[方法]BUF (RT-1b,以下[b]由来のcell line 7316AにRT-1a(以下[a])を組み込み、さらにこの細胞のα1、α2領域のみを[u]のそれと組み替えたcellを作成した。この細胞をACI [a]→BUF[b]、WFu [u]→BUF、あるいはWFu→ACIの組み合わせの心移植モデルに投与してその免疫原性を検討した。[結果](1) α1が[u]他領域が[a]の細胞をBUFに投与すると、WFuの移植心には拒絶を促進し(4.4±0.5日)、ACI心には通常の拒絶反応を示した。逆にα2が[u]の細胞をBUFに投与すると、ACI心は(p<0.01)拒絶を促進された(3.8±0.4日)。(2) α1領域が[u]の細胞をACIに投与した場合、WFu心の生着が14.0±10.3日へと延長した。さらにこのα1 [u]細胞を溶解した可溶抗原を門脈に注入してCsAと組み合わせると、80% (12/15匹)のACI心が永久生着した。
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