研究課題/領域番号 |
07671328
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
遠藤 昌夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00112681)
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研究分担者 |
長谷川 博俊 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00218455)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 予後因子 / 微小転移 / 遺伝子診断 / サイトケラチン19 / K-ras |
研究概要 |
サイトケラチン19mRNAをRT-PCR法で、K-ras遺伝子コドン12の点突然変異をenriched-PCR法で検出することにより以下の点が明らかにされた。 1。骨髄より採取された検体についてサイトケラチン19mRNAを検討すると、乳癌患者では70%程度と高頻度に検出されたが、癌以外の血液疾患で採取された骨髄検体でも約半数に検出され、癌患者に特異的ではなかった。 2。健常成人より末梢血を採取し、有核細胞成分のみを分離しRNAを抽出してサイトケラチン19mRNAを検討しても検出されかなった。 3。術前の乳癌患者53例より末梢血を採取しRNAを抽出し、サイトケラチン19mRNAを検討すると、約30%の症例で検出された。再発患者では9例中7例で検出され、再発患者で有意に高率であった。 4。食道患者16例についても末梢血を採取し、有核細胞分を分離後RNAを抽出しサイトケラチン19mRNAを検討したところ7例で検出された。 5。サイトケラチン19mRNAが末梢血中で検出された食道癌症例は、検出されなかった症例に比較し進行癌が有意に多く認められた。 6。膵癌患者7例より術中に門脈血を採取し、DNAを抽出してK-ras遺伝子コドン12の点突然変異を検討すると、肝転移が認められた1例でK-ras遺伝子の点突然変異がみとめられた。 7。膵癌患者より手術時に得られたリンパ節、神経叢を検討したところ、病理学的には癌細胞が認められないと診断されたさた症例でも、腫瘍と同一のK-ras点突然変異が認められた。
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