研究課題/領域番号 |
07671340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
冨澤 康子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00159047)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 抗血栓性 / サイトカイン / angiogenesis / 代用血管 / 人工血管 / 内皮細胞 / 静脈用 / bFGF |
研究概要 |
静脈位に植え込まれる人工血管は血流速度が遅いために血栓性閉塞しやすいことが知られている。我々は静脈用代用血管を開発する上で、早期の抗血栓性は人工血管壁からのヘパリンの徐放によるが、自己の組織内で活性化された内因性サイトカインの血管新生作用により植え込み後早期に細小血管の内皮細胞で全長にわたって被覆される人工血管を開発を目的に研究を開始した。in vitroでの基礎実験を行った後に、動物実験では小片を皮下組織内に植え込み治癒過程、血管新生を観察し(1995年人工臓器学会、米国人工臓器学会にて報告)、さらに動脈位への植え込みを行い早期の血栓性及び内皮細胞被覆を観察した(1996年人工臓器学会、米国人工臓器学会にて報告)。また新たな知見として内因性サイトカインの周囲への影響として吻合部及び外膜側での治癒が対照に比べて良好であり、特に吻合部では内腔面を宿主側から人工血管上への内皮細胞の伸展が早期から著しいことを観察した。現在、動脈位では動物実験にて短期間で、内膜被覆がほとんど全長にわたって起こるといった良好な成果を上げている。しかし、静脈位では内因性サイトカインの制御が動脈位ほどに繊細に起こらない可能性もあり、活性化された血管新生が過剰になり肉芽腫形成を起こす、あるいは内膜肥厚を起こし瘢痕形成及び石灰化することも考えられる。今後、動物実験にて抗血栓性賦与方法の改良および遠隔期に内膜肥厚を起こさないような改良した処置法を試みたい。
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