研究課題/領域番号 |
07671350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
河野 透 旭川医科大学, 医学部, 助手 (60215192)
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研究分担者 |
柿坂 明俊 旭川医科大学, 医学部, 助手 (60194677)
宮田 昌伸 旭川医科大学, 医学部, 講師 (90174193)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 直腸癌 / 自律神経温存手術 / 神経置換自家移植 / Tetanus toxin C fragment / 膀胱機能 / 骨盤内臓神経 / 腓腹神経 / 骨盤内自律神経機能 / 神経自家移植 / 骨盤内蔵神経 / 自律神経機能温存 / 神経細胞追跡標識物質 / 免疫神経組織化学的手法 / 電気生理学的手法 |
研究概要 |
目的 現在、比較的早期に発見された直腸癌の外科治療では、術後の機能保持を考慮した骨盤内自律神経温存手術が推奨されているが、進行した症例では癌の根治性を考え温存手術を放棄せざるを得ない場合がある。そこで、本研究では、進行癌術後の機能保持を目的に、失われた骨盤内自律神経機能を自家神経移植によって早期回復維持させる新しい手術方法開発の妥当性を明らかにするための基礎的研究である。 方法と結果 (1)自家移植された神経の生着と神経路の再生を確認する目的で、膀胱壁よりTranssynaptic retrograde transporterであるTetanus toxin C fragmentを取り込ませたところ移植群において2ないし3週間後に移植された神経を通って逆行性に仙髄の副交感節前神経細胞が染色された。 (2)神経自家移植2ないし3週間後では、膀胱機能の回復は認められなかった。 (3)神経自家移植5ないし6週間後、移植された神経によってほぼ正常時の膀胱機能(律動的膀胱収縮)に近いが機能回復温存が認められた。 まとめ 術後の機能回復に神経置換自家移植が極めて有用である可能性が示唆できた。今後の課題として、NGFやFGFに代表される神経栄養因子が局所投与や神経栄養因子を誘導する合成化合物の全身投与による神経移植機能回復促進効果について検討したい。
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