研究分担者 |
宮崎 修吉 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (50282075)
赤石 隆 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (60191847)
西平 哲郎 東北大学, 医学部, 助教授 (50101142)
標葉 隆三郎 東北大学, 医学部, 講師 (20192106)
高野 亮 東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (30271935)
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研究概要 |
食道癌手術55例について,主病巣およびリンパ節からのDNAの抽出を行った.リンパ節に関してはこのうち21例でDNA抽出ができた.まず主病巣に関して,p53の遺伝子異常を検討した.p53のエクソン5,6,7,8に関してPCR-SSCP法で検討し,25例で異常が認められた.これらの症例で,PCR産物のdirect sequencingを試みたが,この手法では塩基配列の決定ができなかった.そのためPCR産物をゲルから切り出し,ベクターに組み込んでサブクローニングを行い,塩基配列を決定した.15症例でp53の塩基配列の異常を確認した.そのうち1例で食道の多発癌症例があり,同一症例の2病巣でp53の異なる変異を検出できた.その症例のリンパ節転移巣のp53の変異のタイプから,一方の主病巣からの転移であることが判明し,興味深い知見が得られた.p16遺伝子については27例で検索し,そのうち14例で突然変異を確認した.8例がフレイムシフトであり6例がミスセンス変異であった.MASA法による検討では,p53およびp16の突然変異の部分の塩基配列を3'の末端に置きプライマーを作製し,PCRを行った.PCR条件により非特異的バンドが出現し判定が困難であった.
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