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ヒト食道扁平上皮癌におけるVEGF/flt系発現の解析と増殖制御への応用

研究課題

研究課題/領域番号 07671422
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

小澤 壯治  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10169287)

研究分担者 諏訪 達志  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10245516)
篠崎 浩治  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40235544)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードVEGF / 食道扁平上皮癌 / 微小血管密度
研究概要

17種類の扁平上皮癌細胞株(TE1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15, A431, Ca9-22, NA),及び食道扁平上皮癌患者21例,42検体についてNorthern blot法によりVEGFのmRNAの発現を調べた結果以下のことが判った.
(1)17種類の扁平上皮癌細胞株全てにおいてVEGFのmRNAの過剰発現を認め,TE13, TE15, A431, NAの4株においては特に過剰な発現を認めた.(2)食道扁平上皮癌組織と正常食道粘膜組織ともにVEGFのmRNA発現を認めた.(3)臨床検体21例中5例において,腫瘍組織におけるVEGFのmRNA発現量は正常食道粘膜に比べ4倍〜26倍の高値を示し,VEGFを過剰発現した5例全てが深達度mp以上の進行癌であり,2例に術後1年以内の肝転移を認めた.(4)同じ病期群における比較において,VEGF過剰発現群は非過剰発現群に比べ転移リンパ節個数が多く,v因子,ly因子陽性率が高い傾向を示した.(5)腫瘍隣接組織中の微小血管密度は54〜164/mm^2であり,VEGFのmRNA過剰発現群と非過剰発現群の腫瘍隣接組織中微小血管密度は各々114±37, 78±21/mm^2で過剰発現群の方が有意に高いことが分かった,(6)VEGF発現と微小血管密度との間にVEGF抗を用いた免疫組織染色においても相関性が認められた.
VEGFは腫瘍血管新生とともに癌細胞の脈管への移行を促進し,食道扁平上皮癌の生物学的悪性度に関連すると考えられ,VEGF/flt系の制御による治療応用の可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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