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特発性細菌性腹膜炎の成立機序解明のための研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671428
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

稲垣 芳則  東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 講師 (40138714)

研究分担者 保科 定頼  東京慈恵会医科大学, 医学部・臨床検査医学, 講師 (30119846)
横田 徳靖  東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 助手 (80256461)
中里 雄一  東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 助手 (30266655)
恩田 啓二  東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 助手 (70246388)
研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード特発性細菌性腹膜炎 / 肝硬変 / 腹水 / 腸内細菌 / オートバクテリオグラフィー / PCR / Auto bacteriography / 門脈圧亢進室 / エンドトキシン / オートバクテリオグラフィ / 大腸菌
研究概要

我々は特発性細菌性腹膜炎(SBP)において最大の謎である感染経路の解明とSBPの迅速診断方法の開発を目的に以下の研究成果を得た.
1.Thioacetamide投与による肝硬変ラットではSBPの発症が認められたが,コントロールラットでは認められなかった.
2.SBPは腸内細菌の増殖が大腸より下部小腸に起こるときに発症しやすいと考えられた.
3.SBP発症時腸内細菌の増殖した腸管の支配リンパ節には細菌の移送を認めたが門脈血および末梢血には認めなかった.
4.SBP発生機序における腸内細菌の腹腔内への侵入経路の一つとして直接腸管壁の経由が強く示唆された.
5.培養で菌が検出できない腹水でも,原核生物特有の塩基配列をPrimerとしたPCRでは腹水中の微量大腸菌あるいは死菌が検出できた.
仮説では腸管内から腹腔内への細菌の侵入経路は(1)血行性,(2)リンパ行性あるいは(3)腸管壁から腹腔内へ直接,の3つの経路が考えられていた.今回の研究によりSBPでは(1)(2)の経路より,(3)の経路の可能性が最も高いとの結論を得た.またSBPの発症は必ずしも腸内からの生菌の移行だけでなく,むしろ死菌や菌体成分や腹水中で免疫反応を起こすことがSBPの本質であると推測した.一方,臨床例の検討でも腹水培養で細菌が証明されることは少ない.腹水中の細菌のDNAをPCRで検出する方法は感度が高く迅速診断が可能で,SBPの診断に有用であると考える.ただし消化管穿孔に起因する続発性細菌性腹膜炎とSBPとの鑑別が臨床上困難であることは今後の課題である.

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 横田 徳靖: "特発性細菌性腹膜炎発症における腸内細菌の腹腔内移送に関する実験的検討" 東京慈恵会医科大学雑誌. 113巻2号. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 横田徳靖: "特発性細菌性腹膜炎発症における腸内細菌の腹腔内移送に関する実験的検討" 東京慈恵会医科大学雑誌. 113巻2号. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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