研究課題/領域番号 |
07671436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
肥田 仁一 近畿大学, 医学部, 助手 (20238306)
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研究分担者 |
安富 正幸 近畿大学, 医学部, 教授 (60028438)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 直腸癌 / 低位前方切除術 / J型結腸嚢再建 / リンパ節転移 / 排便困難 / J型結腸嚢の至適サイズ / J型結腸嚢再建の手術適応 / J型結腸嚢 / 排便機能 / pouchgraphy |
研究概要 |
従来の端々吻合[ストレート(S)再建]を用いた低位前方切除術では吻合部が低位になるほど便貯留能が減少し排便機能は不良となる。そしてJ型結腸嚢・直腸(肛門管)吻合[J型結腸嚢(J)再建]による便貯留嚢の作製で樹来のS再建より便貯留能が増加し排便機能が改善されることが数多く報告され(Hida J et al.Surg Today 1997)、さらにこの機能改善はrandomized trialでも確認された。しかし、これらの報告では1)J作製に用いる結腸はS状結腸か下行結腸であるが、これらの結腸が癌再発に及ぼす影響について検討されていないこと、2)J再建の唯一の欠点は排便困難であるが、Jの大きさが5cmから12cmまで種々でJのサイズについて検討されてないことが問題であった。我々は最大径4mm未満のリンパ節を検索できるクリアリング法で転移を調べ、Sudeck点より口側の下部S状結腸傍リンパの転移率は1%と希であることから、J作製にS状結腸を用いても癌再発は増加せず、S状結腸をJ作製に利用できることを報告した(Hida J et al.Dis Colon Rectum 1996)。また我々は排便困難の出現はJの大きさに関係すると考え、5cmと10cmのJを用いたrandominzed studyによる術後機能の比較で5cmの小さいJで排便困難が解決されることを報告した(Hida J et al.Dis Colon Rectum 1996)。
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