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胸腺および胸腺腫におけるアセチルコリン受容体遺伝子の表現

研究課題

研究課題/領域番号 07671465
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

藤井 義敬  大阪大学, 医学部, 講師 (40156831)

研究分担者 南 正人  大阪大学, 医学部, 助手 (10240847)
水田 隆俊  大阪大学, 医学部, 助手 (10211583)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード胸腺 / 胸腺腫 / 重症筋無力症 / アセチルコリンリセプター
研究概要

重症筋無力症(MG)患者の胸腺摘出術により得られた胸腺、胸腺腫および正常胸腺(心臓外科手術時に得られたもの)よりメッセンジャーRNA(mRNA)を抽出した。これを用いて、アセチルコリンリセプター(AChR)のαサブユニットのcDNAをプローブとしてノザンブロッティングを行い、AChRの遺伝子の表現を検索した。7例のMG患者のうち比較的軽症の2例で、AChRのmRNAの表現が、正常の2.7倍に増加していた。これに対しアクチンの表現は変化がなかった。AChRの発現の低値を示した症例は、比較的重症で、術前にステロイド剤の投与を必要としたものが多かった。このことは軽症のMGでは抗AChR抗体による筋肉のAChRの減少に対応してAChRの表現が増加していることを示唆する。一方重症MGではこの代償機構が働いていないことが考えられる。
胸腺腫におけるAChRのmRNAの表現は、上皮細胞優位型の一例で、AChRのmRNAの発現を認めたが、リンパ球の多いものでは発現が確認できなかった。アクチンの発現は全例で認め特に差はなかった。このことは胸腺腫上皮細胞にAChRが表現されており、これがMGの発症に関わっている可能性があるとおもわれるが、今回の研究では、上皮細胞とリンパ球との分離がおこなえていないので、このAChRの表現の差は、胸腺腫における上皮細胞とリンパ球との混合比率を反映していると考えられ、今後は上皮細胞の純化操作を加え、上皮細胞だけのAChRの表現を検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 稲田,啓次、竹内,幸康、藤井,義敬: "胸腺腫細胞におけるアセチルコリン受容体のαサブユニットのmRNAの発現" 免疫性神経疾患調査研究班「免疫性神経疾患に関する研究」. 109-111 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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