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実験的脳挫創におよぼす人為的脳温変化の影響について

研究課題

研究課題/領域番号 07671499
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関千葉大学

研究代表者

山浦 晶  千葉大学, 医学部, 教授 (40009717)

研究分担者 山上 岩男  千葉大学, 医学部, 講師 (90241968)
岡 信男  千葉大学, 医学部, 講師 (40114251)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード実験頭部外傷 / 人為的脳温変化 / 熱ショック蛋白 / 低体温 / 免疫組織化学 / グリア細胞反応 / 実験的脳挫創
研究概要

初年度である平成7年度は、実験頭部外傷後の低体温による脳保護効果を72-kDa heat shock protein(HSP72)発現の程度から検討した。具体的実験方法として、fluid percussion brain injury装置による頭部外傷後、雄性ラットを常温群(37.0-37.5゚C)と、外傷後15分より150分まで直腸温・側頭筋温を30.0-31.5゚Cに維持した低温群の2群に分け、外傷後24,48,72時間後および7日後におけるHSP72発現を観察した。その結果、両群ともに外傷24時間後でHSP72発現は最大となったが、低体温群ではHSP72発現の程度が常温群にくらべ有意に少なく、低体温の外傷脳に対する保護効果が示唆された。平成8年度は、この結果を踏まえて低体温の外傷後血液脳関門破綻やグリア細胞反応におよぼす影響を検討する予定であった。しかし平成7年度の研究終了後、(1)頭部外傷作成装置が破損し実験再開が非常に遅れたこと、(2)切片作成機器の故障および染色手技上の問題が生じ、これらの解決に長期間を要したこと、(3)冷却法や脳温センサーの硬膜外腔設置など実験手技の習熟に時間を要したこと、(4)血液脳関門の破綻様式が平成7年度の外傷のそれと違っている可能性が示唆されたこと、などから、実験に使用したラット22匹のうち最終的に検討の対象として適切と判断された3匹(37゚C群1匹、34゚C群2匹)のみにおけるHSP72発現およびクリア細胞反応の解析にとどまった。その結果、34゚Cという軽度低体温では外傷後24時間でのHSP72発現およびmicroglia活性化には明らかな影響を認めなかったが、astrocyto反応は若干減弱する傾向が認められた。以上の如く、実験はまだその緒についたばかりであり、今後の更なる検討が必要とされる。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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