研究課題/領域番号 |
07671511
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
鈴木 秀智 三重大学, 工学部, 助教授 (20158976)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 計算機アトラス / 脳外科 / 3次元脳アトラス / 脳地図 / 読影支援 / MRI画像 |
研究概要 |
1.3次元アトラスおよび診断知識データベースの整備 既に入力した組織の形状を、医師の評価を受けて改善した。この作業は完了していないが、現状でも臨床応用は十分可能である。 2.3次元アトラスと臨床で得られた画像との対応付け手法の開発 アトラスと臨床で得られた画像を対応付けして解剖学的な分類を提示するために、遺伝的アルゴリズムを基にした対応付け手法を開発した。本研究では基礎的な評価実験を行い、実用的な手法としての可能性を確認した。 3.関連する技術に関する研究 (1)読影支援システムの機能分散による処理時間の短縮 ネットワーク接続された複数の計算機にに読影支援システムの機能を分散することで、計算機資源の有効利用、処理時間の短縮による使用性の向上などを実現した。 (2)組織の形状の3次元表示の高速化 3次元的形状を表示する有効な手法であるボリュームレンダリングの高速化を図り、画質を劣化させずに従来の手法よりも高速化できたが、実用化にはまだ不十分であった。 (3)階層的な領域分割手法の開発 1.における組織の分類の労力軽減と時間短縮のために、領域・エッジ併用法に階層的な領域拡張法を導入して、抽出精度を下げずに処理時間を短縮する手法を開発し、その性能を実験により確認した。 (4)3次元位置指示装置の試作 1.における3次元位置の指示を容易にするために、立体視のためにカラー眼鏡、位置計測のために超音波を利用した安価な装置を開発した。位置決めの精度にやや問題があるが、アトラスの組織分類、頭部内のナビゲーションなどへの利用が期待できる。 以上の成果により、3次元アトラス作成の効率化および読影支援システムの機能向上に必要な技術を大幅に改善できた。今後は残された課題を解決し、読影支援システムの改良、3次元アトラスの有効利用法などを検討したい。
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