研究課題/領域番号 |
07671555
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | (財)山形県テクノポリス財団(生物ラジカル研究所) |
研究代表者 |
平松 緑 財団法人山形県テクノポリス財団生物ラジカル研究所, 医学薬学研究部, 部長 (70124790)
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研究分担者 |
小松 真紀子 山形県テクノポリス財団生物ラジカル研究所, 医学薬学研究部, 研究員 (80280709)
嘉山 孝正 山形大学, 医学部・脳神経外科学講座, 教授 (50142972)
中島 雅央 山形県テクノポリス財団生物ラジカル研究所, 医学薬学研究部, 研究員 (00281618)
中井 昴 山形大学, 医学部・脳神経外科学講座, 教授 (60018356)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ニトロキシドラジカル / 画像 / in vivo / てんかん / ラット / 鉄塩誘導てんかん焦点 / ESR-CT / 抗酸化物 / 脳 / フリーラジカル / イメージング / 線条体 / 外傷性てんかん |
研究概要 |
ラットの大脳皮質の運動領野に鉄塩溶液を注入するとてんかん様発作波が出現し、このモデルは外傷性てんかんのモデルであることが認められているが、その原因にはヒドロキシルラジカルが引金であることをさきにin vitroの実験成績より明らかにしてきた。 本研究においてはてんかんのモデルとしてラットの線条体に鉄塩溶液を注入するとてんかん様発作波が出現することを新たに確認し、腹腔内にニトロキシドスピンラベル剤のc-PROXYLを投与したのちてんかん焦点形成に伴う損傷部位でのニトロキシドラジカルの画像を生きたままでL-バンドelectron spin resonance(ESR)computed tomography(CT)を用いて最終的に捉えることができた。それまでに至る過程においては、次の通りである。(1)ラットの大脳皮質運動領野に鉄塩溶液を注入するとin vivoにおけるラット頭部のニトロキシドラジカルのシグナルの減衰は遅延し、フリーラジカル消去作用を有する小柴胡湯合桂枝加芍薬湯はその遅延を抑制した。ニトロキシドラジカルのシグナルの減衰の遅延はてんかん焦点組織にフリーラジカルが過剰に発生しているこを示唆する。(2)次にラットの大脳皮質の運動領野に鉄塩溶液を注入した場合ニトロキシドラジカルの画像がL-バンドESR-CTにより捉え難いので、線条体に鉄塩溶液を注入することを試みた。その結果、投与1週間後にてんかん様発作波が出現することを皮質脳波記録により認め、新たにてんかんモデルを作成した。(3)c-PROXYLは僅かながら脳組織に取り込まれるが、空心コイル型L-バンドESR-CTにおいては脳内への取り込みは認められない。しかし、脳内の病巣部位においてはその周辺の組織が壊れるので血液中のニトロキシドラジカルは病巣部位に浸潤することが想定される。ラットの線条体に鉄塩溶液を注入すると投与3時間後に小さなニトロキシドラジカルの分布を認め、投与24時間後にはその分布はやや大きくなり、投与1週間後にはさらに大きくなっていることを認めた。すなわちこの分布の広がりは損傷部位の拡大に反映していることが示唆される。 また、鉄塩誘導てんかん焦点の形成の予防抗酸化物として、カテキン混合物、抗てんかん薬のゾニサミド、アミノグアニジン、生薬エキスの当帰芍薬散、および羅漢果エキスはラットの大脳皮質の運動領野に鉄塩溶液を注入して増加する過酸化脂質を抑制することを認めた。従って鉄塩誘導てんかん焦点の形成にはこれらの抗酸化物により予防される可能性のあることが示唆された。
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