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MRI拡散画像による末梢神経の機能評価法確立のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671614
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

日下 義章  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40205068)

研究分担者 野口 昌彦  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60208329)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
キーワード末梢神経 / 水 / 拡散係数 / 異方性
研究概要

パルス磁場勾配NMR法を用いると生体組織中の水分子の自己拡散係数を非破壊的に測定することが可能である。この方法の1つの大きな特徴は、任意の方向への拡散係数を選択的に測定可能なことである。本研究では、MRI拡散画像による末梢神経障害の新しい評価法を確立するための基礎データを得るために、正常な成熟家兎の坐骨神経内の水分子の拡散係数をパルス磁場勾配NMR法により測定した。さらに、神経の走行方向に対して、平行、垂直方向の拡散係数を比較してその異方性について検討を加えた。
末梢神経には3成分の拡散係数が存在し、早い拡散を示す分画から順に軸索内、細胞外間質、そしてミエリン細胞内の水の拡散係数であると同定した。軸索内の水の神経長軸方向への拡散係数は、これに垂直な方向への拡散係数の約2-3倍であり有意に異方性が存在した。
末梢神経は構造上、最も強い方向性を持つ組織の一つである。今までに、末梢神経では水分子の拡散係数に異方性が存在することが明らかになった。この現象は神経組織の機能上きわめて重要であると考える。現在、ワーラー変性を生じた末梢神経における拡散係数を測定中であり、拡散係数の異方性が消失することが明らかになりつつある。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Seo,Y.Kusaka et.al: "Diffusion of water in rat sciatic nerve measured by'H pulsed field gradient NMR" Japanese Journal of Physiology. (発売予定).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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