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膝蓋骨の動態に関する生体工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671621
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

松本 秀男  慶應義塾大学, 医学部・整形外科, 助手 (50138038)

研究分担者 須田 康文  慶應義塾大学, 医学部・整形外科, 助手 (20196900)
笹崎 義弘  慶應義塾大学, 医学部・整形外科, 助手 (20235287)
富士川 恭輔  慶應義塾大学, 医学部・整形外科, 助教授 (00101949)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード膝蓋骨 / 脱臼 / 張力 / 制御機構
研究概要

膝蓋骨脱臼は整形外科領域における重大な疾患の一つであるが、その発生には膝蓋骨の安定化機構の波綻が大きな要因であるといわれている。今回、独自に開発した張力測定装置を用いて、膝蓋骨の内側および外側支持機構の張力を膝関節の各屈曲角度毎に測定し、膝蓋骨の安定化機構の解明を試みた。
正常膝関節では膝関節伸展位から30°屈曲位までは内外側ともに支持機構の張力は極めて小さかったが、45°以上屈曲すると張力は徐々に増加し、90°を越えると張力は急激に増加した。その増加率は内外側ともにほぼ同様の傾向を認めた。膝蓋骨脱臼例にしばしばみられる膝蓋骨内側関節包の弛緩を再現するため、その解離を行い同様の測定を行ったところ、正常膝に比べ膝関節伸展位から90°までの範囲で内側支持機構の緊張が著しく低下した。一方、外側支持機構も内側関節包の解離に伴い、膝蓋骨が外側に亜脱臼するため、膝関節伸展位から90°までの範囲で軽度の緊張の低下を認めた。膝関節90°以上の屈曲位では、膝蓋骨内外側支持機構とも明らかな緊張の低下を認めなかった。
以上の結果より、膝蓋骨の安定化機構は膝関節伸展位から90°までの範囲では、膝蓋骨内外側支持機構が大きな役割を演じていることが明らかとなった。膝関節90°以上の屈曲位では、大腿骨の滑車溝が深くなるため膝蓋骨の安定化には骨性の制動効果がより強くなるため、膝蓋骨内外側支持機構の役割は小さくなると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松本秀男: "膝蓋骨の動態に関する生体工学的研究" 第23回日本臨床バイオメカニクス学会.

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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