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Fibrous long-spacing collagenの発生機序と腫瘍転移

研究課題

研究課題/領域番号 07671623
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関帝京大学

研究代表者

三木 浩  帝京大学, 医学部, 教授 (70082154)

研究分担者 朴 杓允  帝京大学, 医学部, 助手 (20147094)
中島 光生  帝京大学, 医学部, 講師 (20091069)
大野 藤吾  帝京大学, 医学部, 教授 (70082120)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードFibrous long-spacing collagen / VI型コラーゲン / ラミニン / 神経鞘腫
研究概要

神経腫瘍を始め多くの病理組織や細胞培養中等に観察されているFibrous long-spacing collagenの形成機序および組織学的な存在意義を明確する目的で、臨床的に得られた末梢神経腫瘍におけるFibrous long-spacing collagenの観察頻度とその形態について調べると共に、神経腫瘍中に観察されるFibrous long-spacing collagenの生化学的特徴を調べた。
腫瘍組織内のFibrous long-spacing collagenの発生頻度を調べる目的で10例の良性神経鞘腫を電顕的に観察した。Fibrous long-spacing collagenは10例中9例に観察され、そのほとんどが、テープ状か紡錐形をしていた。なかに非常に巨大なFibrous long-spacing collagenを生じている1例があった。それは、最も長いもので25.6μmであり、最も幅の太いものは4μmあった。この結果は、腫瘍細胞の悪性度とは関係せず、間質環境の状態と密接な関係があると思われた。
組織化学的研究は、過ヨウ素酸-メテナミン銀染色、過ヨウ素酸-チオセミカルバジド-タンパク銀染色、過ヨウ素酸-チオセミカルバジド-ゼラチン・メテナミン銀染色を行った。その結果、3種の染色液に対するFibrous long-spacing collagenの細線維は強陽性に染まり、基底板とFibrous long-spacing collagenの暗帯部の染色性は非常に類似していた。
神経鞘腫の免疫組織学的研究を3例に施行した。内1例は、Fibrous long-spacing collagenの形態があまりはっきりと確定できないが、3例の腫瘍の間質中に観察されるFibrous long-spacing collagenの暗帯部にラミニンの陽性反応を観察した。VI型コラーゲンについては、2例でFibrous long-spacing collagenの細線維にVI型コラーゲンの存在を示す金コロイドが観察された。
これらの結果は、Fibrous long-spacing collagenにはVI型コラーゲンと基底板のラミニンが存在しており、その形成機序には腫瘍の間質環境が深く関与している可能性を示唆している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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