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ぶとう糖初期分布容量を用いた体液量評価に関する研究-輸液負荷および脱血犬における細胞外液量との関係-

研究課題

研究課題/領域番号 07671638
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関弘前大学

研究代表者

石原 弘規  弘前大学, 医学部, 助教授 (50111224)

研究分担者 工藤 美穂子  弘前大学, 医学部, 助手 (30003411)
坪 敏仁  弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (30133870)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードPharmacokinetics / Plasma glucose / Plasma sucrose / Distribution volume / Hypovolemia / Hypervolemia
研究概要

雑種成犬を脱血群12頭、輸液負荷群10頭に分け、両群ともペントバルビタール麻酔下に人工呼吸を行い、スワンガンツカテーテル、動脈カテーテルを挿入した。これらの準備終了後、冷生食を用いた熱希釈法による心拍出量(CO)を測定した。その後中心静脈より、ぶどう糖および蔗糖を各0.1g/kgづつ30秒で投与した。両薬剤投与直前、投与後15分までの動脈血を経時的に採取した。脱血群ではこの後30ml/kgの脱血を、輸液負荷群では3%低分子デキストラン加乳酸加リンゲル液を30ml/kgを輸液負荷した。脱血および輸液負荷終了後、2回目の循環系パラメータ測定および両指示薬負荷、採血を行った。指示薬投与前に比し、投与後3-7分までの各血漿濃度増加分を用い、1分画モデルによりぶどう糖初期分布容量(IDVG)と蔗糖初期分布容量(IDVS)を算出した。
【結果】脱血群の脱血前の対照値はIDVG117±15(SD)ml/kg,IDVS117±18ml/kg,CO183±37ml/kg/minであった。脱血によりIDVG96±17ml/kg,IDVS85±18ml/kg,CO82±23ml/kg/minと有意に低下した。一方、輸液負荷群の輸液負荷前の対照値はIDVG119±12ml/kg,IDVS115±13ml/kg,CO185±38ml/kg/minであった。輸液負荷によりIDVG132±6ml/kg,IDVG129±11ml/kg,CO188±47ml/kg/minとなり、COを除いて有意に増加した。全サンプルを用いたIDVGとIDVSの関係はIDVS=IDVG-14(r=0.92,n=44)であり、IDVGとCO間のrはr=0.70、n=44であった。
【考案ならびに結語】今回の結果からIDVGはCOよりもむしろ、体中心部の血管に富む組織の細胞外液量を示すとされるIDVSと血管内容量が極度に異なる状態においても、ほぼ1対1で対応しており、少量のぶどう糖投与で血管に富む組織の細胞外液量を簡単に評価できることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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