• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

揮発性麻酔薬の作用機序におけるイノシトール燐脂質代謝回転の役割

研究課題

研究課題/領域番号 07671668
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関長崎大学

研究代表者

轟木 幸子  長崎大学, 医学部, 助手 (50039541)

研究分担者 柴田 治  長崎大学, 医学部附属病院, 助教授 (80136671)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードイノシトール燐脂質代謝回転 / 揮発性麻酔薬 / 静脈麻酔薬 / ノルエピネクリン / 大脳皮質 / ラット / ノルエピネフリン / ハロセン / イソフルレン / セボフルレン
研究概要

中枢神経系におけるノルアドレナリン作動性神経は麻酔作用に関連が深いと考えられている。大脳皮質でノルアドレナリン(NE)はα1アドレナリン受容体と結合し、G蛋白を介してホスホリパーゼCを活性化し、イノシトール燐脂質(PI)代謝を促進する。ラット大脳脂質でエタノール、バルビタール(ペントバルビタールとチアミラール)そして揮発性麻酔薬のNE誘発性PI代謝に及ぼす影響を調べた。またPI代謝に関与するG蛋白は通常百日咳毒素(PTX)によって遮断されないGq蛋白であることが報告されているが、この実験系においてこのことを確認した。
方法)ラット大脳皮質切片と[3H]ミオイノシトールを37℃で反応させ、生成したイノシトール3燐酸の代謝産物のイノシトール1燐酸([3H]IP1)を液体シンチレーションカウンターで測定した。揮発性麻酔薬はハロタン、イソフルランそしてセボフルランを用いた。揮発性麻酔薬濃度の確認はガスクロマトグラフィーで行った。
結果)私たちが用いた実験系においてNE誘発性IP1産生にPTXは影響を与えなかった。ラット大脳皮質切片で、エタノールとバルビタールはNE誘発性PI代謝を抑制し、セボフルランはNE誘発性PI代謝を促進し、ハロタン、イソフルランは影響しなかった。
以上の結果から、大脳皮質のNE誘発性PI代謝における効果は麻酔薬により異なることが示された。私たちが使用した麻酔薬の濃度は臨床使用濃度を含んでおり、セボフルランはPI代謝を活性化したが、ハロタンやイソフルランにはその作用はみられず、 PI代謝系蛋白とセボフルランの特異的相互作用によるものであろう。またエタノールとバルビタールはPI代謝を抑制した。麻酔薬のPI代謝に及ぼす影響は多様であり、麻酔作用に直接関連していないと考えられる。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 轟木幸子: "ラット大脳皮質におけるノルエピネクリン誘発性イノシトール燐脂質代謝に及ぼすエタノール、バルビタールそして揮発性麻酔薬の影響" 麻酔と蘇生. 32. 47-51 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 轟木幸子: "ラット大脳皮質におけるノルエピネフリン誘発性イノシトール燐脂質代謝に及ぼすエタノール,バルビタールそして揮発性麻酔薬の影響" 麻酔と蘇生. 32・1. 47-51 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi