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癌性疼痛コントロール法としての硬膜外腔フェノール注入法を確立するための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671697
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関久留米大学

研究代表者

福重 哲志  久留米大学, 医学部, 講師 (80181254)

研究分担者 佐野 智美  久留米大学, 医学部, 助手 (60196300)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード癌性疼痛コントロール / 硬膜外フェノール注入 / 動物実験
研究概要

家兎を用いた予備実験で、7%フェノール水の硬膜外腔への一回投与でも鎮痛効果が得られることが確認されたため、当初5日間にわたり7%フェノール水を連続投与する予定であったが、一回投与に変更し実験を行った。
対象と方法:家兎9羽を用い、ネンブタール麻酔後L6/7から外経0.63mmのナイロン製硬膜外カテーテルを約5cm挿入した。61.24%iopamidol 0.3mlを注入し、透視下で硬膜外腔の確認及び造影剤の広がりを確認した。その後、7%フェノール水0.3mlを硬膜外腔に投与した。2週間後、pin prick法でブロックの範囲及び程度を確認した。ブロックの範囲は棘突起のレベルで評価し、程度は、針で刺激しても全く皮筋の反応がみられない場合をanesthesia、皮筋の反応はみられるものの、明らかに弱いものをhypesthesia、変化のないものをno effectとして評価した。その後造影剤が広がった部位を中心に脊椎を摘出し、病理標本を作成した。
結果:麻酔範囲は平均4椎体で、anesthesia4例、hypesthesia4例、no effect1例であった。フェノール水注入後3例で下肢の不全麻痺を認めたが、全例10日程度で回復した。病理標本については現在作成中である。
考察及び結論:今回の家兎における硬膜外腔フェノール注入の結果から、癌性疼痛コントロールにもこの方法は使用できると思われた。ただし、9例中3例に一過性といえども下肢の運動麻痺を認めたことから、癌性疼痛に使用する場合にも運動麻痺が問題となる部位に使用する場合には注意を要すると思われる。
現在例数を増やしてこの研究を続行している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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