研究課題/領域番号 |
07671731
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中本 貴久 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (40240874)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 腎細胞癌 / 遺伝子治療 / インターロイキン-2 / インターロイキン-12 |
研究概要 |
進行期腎細胞癌に対する遺伝子治療の可能性を検討る目的で、BALB/cマウスに自然発生した腎細胞癌であるRenca細胞を用いてサイトカイン遺伝子導入腫瘍細胞を作成した。 1.サイトカイン遺伝子導入腫瘍細胞の作製 Renca細胞にMFG retroviral vectorを用いてサイトカイン遺伝子を導入した。今回、導入したサイトカイン遺伝子はインターロイキン-2(IL-2)遺伝子とインターロイキン-12(IL-12)遺伝子である。IL-2遺伝子の導入はMFG mIL-2遺伝子をトランスフェクトした。IL-12遺伝子の導入はまず、MFG mIL-12p35遺伝子をトランスフェクトした後に、さらにMFG mIL-12p40遺伝子とトランスフェクトした。遺伝子導入の効率はlacZ遺伝子をマーカー遺伝子としてトランスフェクトしたコントロールを作成し、lacZ遺伝子発現細胞の頻度をx-gal染色で確認した。その結果、約80%の細胞が染色され、高頻度に遺伝子が導入されていることが確認された。このため、サイトカイン遺伝子も同様の確率で高頻度に細胞に導入されていると考えられた。 2.in vitroにおける各腫瘍細胞の特性に関する検討 in vitroにおけるRenca(wild type)、IL-2遺伝子導入株(Rence IL-2)、IL-12遺伝子導入株(Renca IL-12)、コントロール(Renca lacZ)の増殖能を検討したところ遺伝子導入株および遺伝子導入の影響は認められなかった。 3.今後の計画 (1)サイトカイン遺伝子導入腫瘍細胞のサイトカイン分泌能の検討 in vitroにおいてRenca IL-2およびRenca IL-12のそれぞれのサイトカイン分泌能を生物学的活性を測定し証明する。 (2)in vitroにおける各腫瘍細胞の特性に関する検討 wild type、Renca IL-2、renca IL-12、Renca lacZをそれぞれ10匹のBALB/cマウスに移植し移植後7日目に屠殺し、腫瘍形成を検討する。 (3)Rencaに対するRenca IL-2およびRenca IL-12抗腫瘍効果の検討 Renca腫瘍を移植後7日目に様々な濃度のRenca IL-2あるいはRenca IL-12を皮下注し、さらに7および14日目に屠殺し、enca IL-2およびRenca IL-12の抗腫瘍効果を検討する。
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