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ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニストによる卵巣癌治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671810
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

白須 和裕  横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (60171047)

研究分担者 平原 史樹  横浜市立大学, 医学部, 講師 (30201734)
植村 次雄  横浜市立大学, 医学部附属病院, 助教授 (40046040)
研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードGnRHアゴニスト / 卵巣癌 / GnRH受容体 / 培養細胞株 / カルシウムイオン / 細胞培養 / カルシウム・オシレーション / ヌードマウス / 細胞内カルシウムイオン
研究概要

GnRHアゴニストは下垂体のdesensitizationを惹起し持続的なゴナドトロピンの産生を抑制する。結果としてもたらされる低エストロゲン状態はホルモン依存性腫瘍である子宮筋腫などの治療に臨床応用されている。婦人科腫瘍である卵巣癌においても、GnRHアゴニストが抗腫瘍効果を持つ可能性が指摘されていることから、その直接作用について検討を行った。今回の研究により、卵巣にはGnRH受容体が発現しており、GnRHアゴニストの連続投与によりdown-regulationが認められた。卵巣癌培養細胞株にも、GnRH受容体が存在することを明らかにし、in vitro実験でGnRHアゴニストの添加により卵巣癌細胞増殖抑制効果がみられることを確認した。しかしこの効果は細胞株すなわち組織型により差異があることも判明した。卵巣癌培養細胞を移植したヌードマウスを用いたin vivo実験でも、GnRHアゴニスト投与により腫瘍体積増加率は対照群に比して有意に抑制されることを認めた。卵巣癌細胞に対するGnRHアゴニストの作用機序において、細胞内カルシウムイオンを介する情報伝達機構が関与していることが示唆された。今後卵巣癌細胞に対するGnRHアゴニストの作用機序を明らかにするために、細胞外カルシウムイオン、カルシウムチャンネルの関与を含むカルシウム・オシレーションの検討への展開が必要である。

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] Hirahara F, et al.: "Trypsinogen expression in human ovarian carcinomas."Int.J.Cancer. 63. 176-181 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 植村 次雄: "GnRHアナログの将来"Hormone Frontier in Gynecology. 2. 69-74 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 植村 次雄: "GnRHの基礎と臨床"日産婦学会誌. 48. 672-677 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 白須 和裕: "性成熟過程雌ラットにおけるGnRHアゴニスト投与の視床下部-下垂体-卵巣系に及ぼす影響について"横浜医学. 23. 37-40 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 植村 次雄: "GnRHアゴニストの作用機序"実験治療. 645. 20-23 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hirahara F.: "Trypsinogen expression in human ovarian earcinomas."Int. J. Cancer. 63. 176-181 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Uemura T.: "Futures of GnRH analog : (in Japanese)"Hormone Frontier in Gynecology. 2. 69-74 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Uemura T.: "Basic and Clinical aspects of GnRH : (in Japanese)"Acta. Obst. Gynec. Jpn.. 48. 672-677 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shirasu K.: "Effects of GnRH agonist on hypothalamo-pituitary-ovarian axis in female rats during sexual maturation : (in Japanese)"Yokohama Igaku. 23. 34-40 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Uemura T.: "Action mechanisms of GnRH agonist : (in Japanese)"Jikken Chiryo. 645. 20-23 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 白須和裕: "性成熟過程雌ラットにおけるGnRHアゴニスト投与の視床下部-下垂体-卵巣系に及ぼす影響について" 横浜医学. 48. 871-878 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 植村次雄: "GnRHアゴニストの作用機序" 実験治療. 645. 20-23 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 植村次雄: "GnRHの基礎と臨床" 日産婦会誌. 48. 672-677 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 植村次雄: "Overviewとその最先端:新しいホルモンの理想と使用法" 日産婦関東連合会報. 33. 402 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 植村 次雄: "GnRHアナログの将来" Hormone Frontier in Gyhecology. 2. 69-74 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 植村 次雄: "GnRHアゴニスト療法、長期投与の副作用とその予防" 臨床産科婦人科. 49. 332-334 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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